ワンピース 「新世界」と「時代のうねり」に思い巡らせる

2010年04月22日

キッドから最後の四皇の名前が出たことで、いよいよ「新世界」が迫ってきた気がして胸が高まります。
しかし、世界に「忍び寄る未来」は決して明るいものではないようですが、
これからの舞台である「新世界」が一体どんな場所なのか、
そして、「時代のうねり」はいつ来るのかを考えてみました。

あと、一昨日からたくさんの「拍手」を頂きました。。
正直驚いてしまいましたが…、とても励みになります。
本当にありがとうございました。m(__)m

■新世界とはどのような場所なのか?

「新世界」という言葉を始めて口にしたのは意外にも"あの"コビーでした。

レッドラインの向こう側に広がるその最後の海を
人は…もう一つの名前でこう呼ぶんです

"新世界"

次の時代を切り開く者達の集う海!!
その海を制した者こそが"海賊王"です

2010_0422blog20008.jpg
コビーが口にする「新世界」は心に響く
この場面、大好きなんですよね。
まるで、「ルフィさん、私はあなたが海賊王になると信じています」
と、海兵として決して考えてはいけない"彼の本心"が聞こえてきてしまうので。。
それに実はコビーも『次の時代を切り開く者達の一人』ではないかと感じさせてくれる場面でもある。。

しかし、「新世界」とは彼の言うとおり「次の時代を切り開く者達の集う海」と呼べる場所だったのか。
実際は少し違うような気がしています。

白ひげは自分のナワバリと称し、魚人島を始めとした多くの島を"力(脅威)"で抑えていました。
他の四皇の勢力はよく分かりませんが、「新世界」全体が「四皇」の"力"によって、
均衡が保たれていたのは事実だと思います。

一方、海軍本部"マリンフォード"海底監獄"インペルダウン""司法の島"エニエス・ロビー
海軍の重要と呼ばれる施設は偉大なる航路の「前半の海」に位置しています。

そして、「王下七武海」は、クロコダイルがアラバスタ、モリアがスリラーバーク、
ハンコックの女ヶ島は前半の海側のカームベルト上にあるように、
主に前半の海を拠点としていた事が分かります。

ミホークに至っては"首領"クリークを追いかけて、わざわざ"東の海"にも来ていました。
ただ、ドフラミンゴは新世界に拠点があるのかも知れませんが。
くまは自由に飛べちゃうので、拠点はなさそうです。

「新世界」とはキッドが言ったようにあくまでも"「四皇」の統べる海"
強大な大海賊がナワバリを取り合いながら、一定の均衡が保たれた海域だった。
そして、その均衡を崩さないように前半の海で、『海軍本部』が常に目を光らせ、
『王下七武海』は新しい海賊たちの芽を摘んでいた。

だから、これまでの新世界は「次の時代を切り開く者達の集う海」と言うよりも
新しい者達を受け入れない、「新しい者達を拒んできた海」であったような気がします。

しかし、これから、「新世界」のあるべき本来の姿に戻ろうとしている。

コビーが言った新世界の意味は、まさにワンピースという物語の後半を予見し、
これから巻き起こる"新しい戦いの海"「新世界」である事を伝えてくれていたように思うのです。

■次の時代を切り開く者達とは

さて、次の時代を切り開く者達とは誰を指すのか。
シャッキーはこう言います。

この中の誰かが
次世代の海賊たちを引っ張っていく存在に成長するかもね
いずれにしろこれだけのルーキーが流れ込めば
新世界も只じゃ済まないわ

超新星たちの"今の実力"と"可能性"を意味すると同時に、
次世代のリーダーとなる海賊もこの中から現れると考えているようです。
もちろん、その一人がルフィであることは間違いないと思いますが、
"頂点に立つ"ではなく、"引っ張っていく存在"という言い方は気になります。

これまでのワンピースでは「麦わらの一味」という一つの海賊団の冒険として描かれていました。
しかし、これからはその枠を超え、多くの海賊をリードしながら成長してゆく冒険に変わっていくと思わされるのです。

白ひげ海賊団の戦争では、"傘下の海賊たち"というのが出てきましたよね。
赤髪海賊団はどうか分かりませんが、新世界では敗北させた海賊を"傘下"に入れる場合が多いのかも知れません。
エースが負かせた海賊(ドーマ)は、白ひげ傘下の海賊団としてこの戦争に登場していました。

エース、ドーマを降伏させる
エースが降伏させたドーマ
ドーマ
自分を負かせたエースを助けにくるなんて、、
なんていい奴だ

白ひげの勢力は四皇の中でも飛びぬけたものだったとは思いますが、
「カイドウ」「ビック・マム」も多くの"傘下"を従えた海賊なのかもしれません。

もしかすると、麦わら一味も"傘下"とは呼ばないかもしれませんが、
これまで出会った白ひげ海賊団などと協力しながら、
「新世界」の冒険を進めていくのではと期待してしまいます。

■気になるキーワード「時代のうねり」

これから冒険の舞台となる「新世界」とともに気になるのが「時代のうねり」
戦争が始まる前にシャッキーは言います。

この先の海は荒れるわよ
見たこともない大きな波が来る
彼らはその波に負けちゃいけない
ほら聞こえる?
時代が少しずつうねり始めている

そう、「時代のうねり」はあのロジャーの言葉にも出てきます。

これらは止めることができないものだ
受け継がれる意志
人の夢
時代のうねり

人が自由の答えを求める限り
それらは決して止まらない

海賊王G・ロジャー

なお、「受け継がれる意志」は16巻の第145話で使われています。
Dr.ヒルルクの「人が死ぬときはいつか?」という超有名な場面の回です。
One piece (巻16) (ジャンプ・コミックス)One piece (巻16) (ジャンプ・コミックス)
(2000/12)
尾田 栄一郎

商品詳細を見る

そして、「人の夢」は24巻の第255話。
黒ひげが「人の夢は終わらねェ」という見開きで叫ぶこちらも超有名な場面。
One piece (巻24) (ジャンプ・コミックス)One piece (巻24) (ジャンプ・コミックス)
(2002/07/04)
尾田 栄一郎

商品詳細を見る

いずれもコミックのタイトルでも使われているので、この3つはワンピースの中でも重要なキーワードです。
「時代のうねり」とは一体どういうものなのか。
今回の戦争が「時代のうねり」の時ではなければ、その時はいつ訪れるのか。

シャッキーの言うとおり「時代は"少しずつ"うねり始めている」のだと思います。
あくまでも少しずつ、ゆっくりと。。

そこで、「うねり」を起こしていると思う出来事を挙げてみます。

1つ目は、ワンピースという物語の始まり『ロジャーが作った大海賊時代』そのものだと思います。
ここから急速に加速し、時代はうねり始めます…

ロジャーの最期
僅かに灯った"命の火"を"業火"に変えたロジャーの死は
"白ひげ"の最期とも重なるようだ…
これも二人の運命だったのだろうか

しかし、世界政府はそれを抑えようと躍起になる。
そして生まれたのが、「四皇」と「海軍本部」と「王下七武海」の三大勢力の構図。

なお、王下七武海という組織がいつ生まれたのかは不明です。

おそらくは、大海賊時代が始まってから生まれた"四皇"の力を抑えるため、
そして、新しい海賊が成長しないように組織されたのだと思いますが、あくまでも推測です。

2つ目は、ルフィの父ドラゴン率いる革命軍の存在

ドラゴン、危険視される
このドラゴンの写真が"証明写真"に見えて
ニヤっとしてしまうのは私だけだろうか…

世界最悪の犯罪者として、多くの国々の革命家を動かし、
直接世界政府を倒そうと動きはまさに「時代のうねり」と言えるでしょう。

そして、革命軍の動きはこれまでほとんど描かれていませんが、
ロジャーの言葉と合わせて、ドラゴンを登場させている事を考えれば、
ドラゴンは"自由の答えを求め続け"、革命活動をしているのだと思わされます。

ドラゴンとロジャー
ドラゴンはロジャーと面識があるんだろうか…


3つ目は、「バナロ島の事件」をきっかけに起きた今回の「マリンフォード頂上決戦」
そして、四皇の一角である「白ひげ」の死亡
四皇の一角が落ちたことは、時代が動く最も大きく要因だと思います。

4つ目は、この戦争によって生まれた新しい勢力「黒ひげ海賊団」の存在

最後に、ルフィを含めた超新星たちが新世界に一気に流れ込むこと

あとは、ドレークが言った「海軍の変化」もその要素となり得るし、
インペルダウンLv.6から逃げた囚人も気になるところですが、その辺は置いておきます。。

とりあえず、この5つが「時代を"少しずつ"うねらせている要因」だと思うのですが、
さて、本流の「うねり」はいつ来るのだろうか。

おそらく、インペルダウンでイワさんが言った「ドラゴンが軍を動かす時」であるような気がしてなりません…

世の中の状勢は把握している
海軍と白ひげ海賊団を中心に大きく世界は動こうとしているわね
でもあの男はまだ動かない
世界中の革命家達の黒幕
ヴァターシの同胞革命家ドラゴン

そうヴァナタの父ちゃんが軍を率いて動き出すとき
ヴァターシは再びシャバに飛び出し世界の流れに身を投じる

イワさんはこのように考えていましたが、
ドラゴンの息子が現れたことで時期を早め脱獄をしてしまいます。
具体的にいつになるのか、そして、ドラゴンの"軍"とは如何なるものなのかは分かりませんが、
「ドラゴンが軍を動き出す時」は確実に近づいてきているように思います。

思うままに生きろルフィ…
時代は時として…
あらゆる偶然と士気をおびて
世界に問いかける
我らが出会う日も来るだろう

ドラゴンとルフィの運命
二人の運命はどのように交錯するのか…

そして、ドラゴンとルフィの親子の再会も…。。
その時こそ、本当の「時代のうねり」が起きるのではないでしょうか。

そして「時代のうねり」は、ドラゴンが動き出した時のタイトルに使われるのかもしれません。
たぶん。。。

おしまいです。
ドフラミンゴの"新時代"やスマイルなども絡めようと思っていましたが…、挫折しました。
また、別の機会に書こうと思います。
長くなってしまいましたが、ここまで読んで頂いてありがとうございましたm(__)m


コメント

※コメントの返信はたぶん、すごく遅いです。ご了承ください。
※コメントはツイッターからでもOKです。ご気軽にどうぞー。
  1. 名無しさん | URL | -

    すごいな、参考になる

  2. JJ | URL | -

    興味深いですね~~~~~~~~この記事も!
    も~何かのファンブックみたいですよ(笑)
    特にドラゴンの所とか
    ところで45巻で気になったことがいっぱいあるのですが,434話での天が割れたシ-ンでマルコの隣にいる人の帽子ってエ-スのに似てますよね。
    あとダダンはすでにでていると言う説がありますが,仮にそうだとしたら声優って同じですよね。
    あと次から名前を無表情仮面にします。

  3. もやもや | URL | aYDccP8M

    コメントありがとうございます☆

    >名無しさん
    コメントありがとうございました☆

    >JJさん
    ふっふっふ、45巻の件知ってましたよ。
    その後も出てきたような記憶があるんですが、
    まだちゃんとコミックを追えていないんですよね。。
    たぶん、スペード海賊団の人なんでしょうね。

    ダダンは今週号で出ちゃいましたね~。
    既出説は噂だったということですね。

    名前の件は了解です。
    コメントありがとうございました。

  4. ハイエナ | URL | -

    すごいです・・・。読み始めたらとまりませんでした。
    とても楽しかったです。

  5. もやもや | URL | aYDccP8M

    コメントありがとうございます☆

    >ハイエナ さん
    いえいえ、ありがとうございます。
    今後ともよろしくお願いします。。

  6. | |

    承認待ちコメント

    このコメントは管理者の承認待ちです

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック(言及リンク設定なしです。お気軽にどうぞ☆)

この記事のトラックバックURL
http://moyamoya2.blog99.fc2.com/tb.php/191-d139e617
この記事へのトラックバック