2010年03月06日
海軍本部最高地位の元帥で、
通り名を"仏"とも"智将"とも呼ばれるセンゴクについて考えてみました。
以下は、最新号ジャンプの内容を含んでいています。
センゴクについて、ただただ妄想しているだけです…
当然、結論的なものもありません。。
ご注意ください。。
初めてセンゴクが登場したのは、ルフィにクロコダイルが倒され、
その後任を決めるため マリージョアに七武海を召集したときです。
"仏"のセンゴクの通り名どおり外見は温和。
しかし、七武海を前にしても物怖じ等一切せず、"海のクズ"呼ばわりする。
七武海の面々も一目置いているようだし、元帥としての一定の存在感は出していますね。
次に出てきたのは、20年前のオハラでのサウロとのやりとりの場面でしょうか。
20年前…
--ニコ・オリビア
意志もなく私達を裁くのね
法律を疑いもせず
兵器阻止と口を揃えて
あなたたちは知りもしない過去に
ただ怯えているだけじゃない!!
ポーネグリフ解読は禁止、それは危険な古代兵器復活に繋がるから。
それが今の世界の法。
ハグワール・D・サウロはニコ・オリビアのこの言葉に迷い始める。
今回の相手は学者であり、海賊ではない!と。
彼らは純粋に歴史を知りたがっているだけ…決して悪ではない。。
センゴクはサウロにバスターコール参加を命じるが、サウロは反発する。
--サウロ
現場で人の命を取るのはワシらだで
奴らが完全に悪だという証拠をくれ!
--センゴク
政府を疑う気か? …黙って従え!!

サウロの意見は聞き入れず、ただ命じるだけのセンゴク元帥。
センゴクには赤犬のような"行き過ぎた正義感"のようなものは感じられない。
そもそも、彼の信念が伝わってくる場面が描かれていないように思います。
海軍本部元帥という立場上、信念や思想は不要という考え方もありますが。。
そう考えていくと、
センゴクは世界のバランスというものを良く考えている人物なのでは?
海軍の元帥という立場・役割も。
さらに考えれば、
時代のうねり・変化・変革を本当の意味で恐れている…
変化により生じるひずみ、払われる多くの犠牲…
いろんなことに注意を傾けている…
政府や今の世界について内心では疑いも持ちながらも…
そんな人物な気がします。
センゴクに対してそんな先入観を持ちつつ…
白ひげとの戦争も振り返ってみます。。
いまや白ひげとの戦争も終盤。
これまでセンゴクの"智将"っぷりが十分見られたかというと…微妙な結果でした。。
まぁ、戦争の中心は白ひげでセンゴクは脇役と言われれば、それまでですが…
それにセンゴクの采配には結構疑問が残りました。
・コーティング船での侵入を見抜けず
・正義の門を開けてしまい、インペルダウン脱獄組の参戦を許す
・七武海を十分に機能させることができていない
・包囲壁を完全に作動しきれず、オリス広場への侵入を許す
・一時エースの逃亡を許す
・マリンフォードも壊滅寸前…
・黒ひげのインペル侵入も見抜けず…
これ以外にもあると思います。
すべてがセンゴクの責任だとは思いませんが、包囲壁を作動しきれず、
オリス広場へ海賊を侵入させたのは致命的でした…
海軍の作戦は、
・エース処刑を早めるという情報を流して、海賊を焦らせる
・背後からパシフィスタ軍団を投入し、敵を湾内に集中させる
→白ひげに読まれ、新世界の海賊を左右へ展開済みだった。ただ、作戦への影響は少なかった。
・同時に赤犬を通じて、スクアードへ裏切り工作をかける
→大成功。しかし白ひげを本気にさせてしまう
・包囲壁を作動し、敵の身動きを封じる、大将赤犬の集中攻撃で一網打尽にする
→倒れたオーズJr.のため完全に包囲壁作動できず、、
海底に忍ばせていた切り札パドルシップとオーズJrによって海賊の侵入を許してしまう。
作戦に微妙な狂いは生じていたものの、包囲壁が完全に作動していれば、その時点で海軍の勝ちだったと思います。
そして、『勝利の二文字』が全世界に伝えられたはず…

序盤にオーズJr.がエースを助けようと無謀にも突入し、包囲壁の上で倒れこんだのはただの偶然…
結果的に海軍にとっては運が悪く、白ひげにとっては運が良かった…
戦局を左右したのはオーズJr.のエースを助けたいという想いだったわけです。
白ひげが切り札にパドルシップを用意していたのは流石といわざると得ませんが…
"智将"センゴクとしての作戦は途中までは成功してた。
けれど、運を引き寄せることができなかった。
きっとそれだけです。。
■センゴクが自分でエースを処刑できなかったのはなぜか?(れちゃん さんへのコメ返)
包囲壁を作動させるまでは、エースを処刑はできない。
それは、早々にエースを処刑してしまえば、白ひげを自由に暴れさせてしまうから。
包囲壁を作動させるまでは、エースを人質に白ひげの力を押さえつつ、
戦いを優位に進めたかったからという考えがあったからでしょう。
包囲壁を作動させた直後から、ルフィが処刑台に辿りつくまではチャンスはあったと思います。
でも、センゴクにはできなかったのだと思います…
なぜなら… センゴクは処刑台の上で、エースとガープの話をずっと聞いていました。
海賊に対して同情が生まれたとは思いませんが、
長く付き合いのあるガープの心情は分かっていたはず。
自分の手でエースを処刑することもできた…、そのタイミングはあった。

けれど、今回はガープの"家族"だった… 家族と言えと海賊。
本来の死刑執行人による処刑であれば、ガープも納得せざると得ないだろうと…
その辺のガープとセンゴクの暗黙の了解みたいなものがあったんじゃないかな。。
ガープとセンゴクは戦友…(二人はライバルであり、親友なのかも)
これまで、海賊とは二人で戦ってきた仲…
二人にしか分からない思いもあるんじゃないでしょうか…

それに、結果的に赤犬がエースを殺したときに、ガープの怒りは凄まじかった…

センゴクはガープがこのような状態になることは分かっていたんじゃないでしょうか。
もし自分の手でエースを処刑してしまったら…と。
万が一、ガープが裏切ってしまえば、戦況は一変しますからね…
ガープへの想いや戦局への影響も考えて、機会はあっても自分で処刑はできかったのではないでしょうか。
ガープがルフィに負けてしまった後は、自分で処刑せざるを得ない状況になってしまいましたが、、、
その時にはもう遅かったですね。。
もしも、エースがガープの家族でなければ、徹底した"正義"が貫けたのかもしれません。
それに、ロジャー・白ひげ・ガープと同時代を生きた人物なら、この世界の矛盾、
今の政府が本当に正しいのか、いろんな事にとっくに気づいているはずです…
過去にはサウロの件もありました…
しかし、自分が海軍の元帥である以上は、疑いを持つことは許されない…政府の法は絶対である。
最初の方にも書きましたが、センゴクは元帥という立場で世界を考えている…
世界の変化は大きな犠牲を生み出すことも知っていて、その変化を恐れている…
その変化が正しいことだったとしてもそれを否定しなければならない…
世界に対して不安や不信を与えてはいけない…

この戦争でも"智将"センゴクの力は発揮されていた…
しかし、時代のうねりに逆らうことはできなかった…
"智将"センゴクでも防ぎきれないような大きい波が来ている…
白ひげは自分に対して『新時代におれの乗り込む船はねェ』と言っていました…
同じようにすでにセンゴクの力が及ばないくらい時代のうねりが大きくなっている…
新しい時代が目の前に来ている…
センゴクの力がこの戦争を通して感じないのは、
海軍側の世代交代もあるという尾田さんの伏線かもしれません…
白ひげの時代も終わるのであれば、センゴク・ガープの時代も終焉する…
映画ではルフィに金獅子のシキが敗れています…
あと数話で時代が大きく変わるような気がしてきます。。
(ちなみにもし赤犬のような人間が頂点にたったらどのような事態になるでしょうか…
政府と海軍の暴走は止まらなくなるんじゃないでしょうか。。 心配です。)
"智将"として、数々の戦場で戦果も挙げてきた…
そしてセンゴクが海軍のトップにいたから、この大海賊時代であっても 世界のバランスは取れていた…
(それはガープがそばにいたからなのかもしれません…)
しかし、時代のうねりには抗えなかった…
タイトルに『センゴクの心中お察しする』とつけました…
それはセンゴクの事を妄想していくと、センゴクの中にあるいろんな苦悩を感じたからです…
まぁ勝手な妄想ですが…
(意外と赤犬側の人間かもしれませんけどね。)
妄想にお付き合いありがとうございました。
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コメント
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れちゃん | URL | -
ありがとうございました!!
すごいですね。
とてもおもしろかったです。
これからも更新楽しみにしてます!
( 2010年03月07日 23:08 )
ルフィ@FC2 | URL | -
Re: タイトルなし
れちゃん さん
いえいえ。
楽しんで頂けて何よりです。。
コメントありがとうございました☆
( 2010年03月08日 23:09 )
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