ワンピース 第626話 ネプチューン3兄弟と妹を守って行く

2011年05月31日

ジャンプ25号、ONE PIECE ワンピースの感想です。
以下、ネタバレになりますので、ジャンプを読んでいない方はご注意ください。

■■前回の感想次回の感想■■

【タイトル】
第626話 ネプチューン3兄弟

【扉絵】
世界の甲板からVol.12「バラティエ―連結式デザート艦"シスターアンコー"」

ゼフの次はパティでしたね。ということは、次はカルネ??
すごく細かくスポットを当てていきますね~。ほんとキャラを大切にしてるなぁ、尾田さんは。

【本編】
オトヒメ王妃が持ち帰った紙には何が書かれていたのか。
ってところから始まるハズでしたが、まずはデッケンさんの悪巧みから。

■玉手箱

竜宮城と言えば「玉手箱」がありましたね。
この世界でも「歳を取る」アイテムらしく、デッケンはそれを手に入れれば、
しらほし姫とすぐにでも結婚できると企みます。

デッケンさんのロリコン疑惑もこれで晴れたのかな。
ちなみに、私にはデッケンさんが自分で玉手箱を開いて、歳を取る姿が浮かんでしまうのですが。。
もしくは、逆に子供に戻ったりとか。そんな気がします。

■先祖の夢

デッケンが思い浮かべた先祖の夢のバックには「金銀財宝」が映っていました。
初代バンダー・デッケンが「海王類を従わせる人魚姫の伝説」を求めたのは、
「世界を支配する力」が欲しかったからなんでしょうか。

そうそう、まだコメ返してませんが(すいません)、初代デッケンは人間でしょうか?という質問を頂きました。
確かに「伝説を求め海底を目指した」というからには人間っぽいですよね、海賊の船長だったみたいですし。
そもそもブルックの話では、

ある大嵐の日
突然錯乱した海賊船船長
部下を次々に嵐の海に投げ込み
皆殺しにし 神にさえツバを吐いた
(中略)
彼は神の怒りを買い
永遠の拷問を受けながら
海をさまよい続ける事を運命付けられた
(62巻)

という事でした。
デッケンの言う「海底を目指した」とはかなり食い違っているような気もします。。
うーん、もしかして初代デッケンも実は人魚姫にフラれたとか・・・?
フラれた腹いせに部下を海に投げたり、海王類の怒りを買って遭難しちゃった??
ひどすぎる妄想ですが、、子孫があんな感じの人ですからね~。

■世界貴族の一筆

オトヒメ王妃の持ち帰った紙に書いてあったこと。

魚人族と人間との交友の為
提出された署名の意見に
私も賛同する

なんと、魚人島の夢を天竜人が後押しするという内容でした。
うーん、うーーーーん、これはどうも信じられない・・・。
「交友」とか「賛同」とか、ウソっぽくて仕方がないです。

この一筆が天竜人の誰が書いたのかによって変わって来るのですが、
前回登場したミョスガルド聖なら、絶対に裏がありそう。
彼は魚人島に感謝するどころか、「後悔させてやる」と復讐する気満々でしたし。

まぁ、ちょっとその疑念は置いておいて、この天竜人の一筆によって、
オトヒメ悲願の署名が国中から集まるようになりました。

オトヒメ王妃の悲願の署名集まる

7年に渡る オトヒメの苦労はこの日
やっと実を結んだ
何より国民達はオトヒメという人物が好きなのだ

あぁ・・・。そうなんですよね・・・。

オトヒメ王妃の思想は、タイガーが最期に言っていたように「正しい」
正しいんだけれども、人間との共生は受け入れられないというのが魚人たちの本音だったわけです。
奴隷の経験者には自分達の犠牲の上に成り立つ「受け継がない意志」も受け入れ難いものでしょうし。

でも、人々の心を動かしたのは「オトヒメが好きだという気持ち」

結局、最後に人の心を動かすのって、人柄だったり、真剣さだったり、
自分の事をどれだけ考えてくれてるかって事だったりするわけで・・・。
魚人島の事を一番愛してくれたオトヒメだから信じられるってことなんですね。

■しらほしの力

オトヒメ王妃がもろもろの解説をしてくれました。

・人魚が魚と話せること(ケイミーも魚と話していました)
・大きな海王類と話せる人魚はいない
・クジラと話せるのはネプチューン王だけ。彼でも海王類とは話せない。
・王家の言い伝えによると数百年に一人、海王類と話せる人魚が生まれる

ということらしい。覇王色の覇気の人魚版って感じなのかな。
ちなみにオトヒメ王妃は人魚と限定していますから、
魚人が「魚」と話せるっていうのもかなり珍しいってことなんでしょうね。
ジンベエさんの、
魚と話せるジンベエ親分
魚と心通わせるやさしい場面

このチカラもかなりの特別なものなんでしょう。さすがだぜ、ジンベエ親分!!
あと、オトヒメ王妃の話で一番気になるのはこの部分。

しらほし姫を正しく導く者

しらほしの元には
いつかその力を正しく導く者が現れ・・・
そしてその時
世界には大きな変化が訪れる・・・!!
という言い伝え

ふむふむ・・・。うんうん・・・。これってルフィの事ですよね。
シルエット(服装)的にはシャンクスとかドラゴンにも見えなくもないですが、
デッケンさんじゃないのは間違いないです。

でも「正しく導く者」というのは、ルフィらしさをあまり感じない言い方です。
ルフィのモットーは「自由」ですから。
仮に、ルフィだとしても、ルフィを信じる気持ちにしらほし姫が導かれるって感じでしょうか。
アラバスタのお姫様ビビ王女もこんな事言ってましたし。

ビビとルフィと海賊王

彼らのやる事は全て・・・信じられる
彼は海賊王になる男よ

ビビがルフィたちの全てを信じているように、ルフィを信じる事で、その結果、
しらほし姫の力が使われて世界が変化する、というのが正しく導く者の意味のような気がします。

ともかく、ルフィというのは「海賊王になる男」であり、「ロジャーが待ってる男」であり、
「シャンクスが次の時代を懸けた男」であり、「麦わら帽子が似合う男」であり、
「エースの意志、Dの意志を継ぐ者」であり、「しらほしの力を正しく導く者」である・・・と。

すごくいろんなものを背負ってるよね、ルフィ。。

■突然の事件

白昼のオトヒメ王妃の暗殺事件。それは前触れも無く突然起きてしまいました。
折角集まった署名が燃やされ「パァン!!」と明らかにオトヒメの命を狙った狙撃・・・。
火の手の付近で銃声が聞こえているということは、人込みに紛れた内部の者の犯行というのが有力かなぁ。

ハモンドがルフィに言っていた、

そんなもの(血液)を差し出せば
人間を嫌う者達から闇夜の裁きを受ける!!
(62巻)

というのがこの暗殺事件の事を指しているなら、「人間を嫌う者達」が人間との友好・共生を
拒否するためにオトヒメを暗殺したというのが一番の理由でしょうか。

でも、世界政府の暗躍、天竜人の罠っていう可能性もあると思うし、
騒ぎに乗じてしらほし姫にタッチしてるデッケンさんも怪しい。デッケンさんは背中に銃持ってましたし。

その他に怪しい人と言えば、ルフィが魚人島を崩壊すると予言してたマダム・シャーリーとか、
ルフィが後ろにいるのに気付かない見回り兵士さんとか。

謎の兵士
この場面は未だに謎?です・・・
(62巻)
うーん、考えてもわかりませぬ。
(次週、コナン君とか登場してくれないかな・・・。)

■妹を守る兄

命が消えようとするオトヒメ王妃。
彼女が最後に願うのはやはり「私の為に怒りや憎しみに取り込まれないで・・・」という受け継がない意志。
それと、しらほし姫の事でした。

目の前で倒れた母を見たしらほし姫はあの海王類を呼ぶ力を発動しようとします。
けれど、それを食い止めたのは「マンボシ」と「リュウボシ」。
彼らは、母の死に際に笑って、踊って、泣くのです。

妹を守っていく、ネプチューン3兄弟

母上みてみて♪大丈夫~
私達ずっと~こうやって~♪
妹を守っていくラシド~♪

母が目の前で殺されたとしても、笑って踊る・・・
妹を守るために、笑って踊る・・・

周りからは不謹慎な姿に見えても、「恨みや憎しみを持たないで」という母の意志と
「命を懸けて妹を守ってください!」という母と子の約束で繋がってるわけですね;;

というところで、今週は終わりです。
タイガーとオトヒメ王妃のエピソードは深くて熱かった・・・。
来週の予告に「魚人島の歴史を知ったルフィ達はどうする!?」って書いてましたけど、
現在に戻るんでしょうか。

■■前回の感想次回の感想■■

一瞬、裸に見えた蛇姫様・・・
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アニメ ワンピース 第500話 奪われた自由!三兄弟に迫る貴族の罠

2011年05月29日

第500話、おめでとうー。
でも感想はいつもどおりの、今週のアニワン感想です。

■OP

安室奈美恵さんの主題歌「Fight Together」。いいですよね!
最近は「戦いの果てに~」のところで、くるっと回転のゾロに嵌ってます^^

で、CD出るみたいですね。

NAKED/ Fight Together/ タイトル未定

ジャケット、アニメ仕様verもあるとうれしいですが、、

■旗が飛ばされたら恥

秘密基地で暮らす、エース・サボ・ルフィ。
嵐が来たときに海賊旗が風に飛ばされないように頑張るルフィ。
サボが、

旗飛ばされちまったら海賊の恥だぞ!

と言っていましたけど、
チョッパーの時にルフィがヒルルクの海賊旗を守っていたのを思い出させる場面ですね。

まっ、今回飛ばされたのは(かけたのは)ルフィでしたけどね!
「笑ってないで助けてくれよ~」と泣きそうなルフィも良かったです。
まだまだ二人に甘えてる感じが残ってて。

■財産と地位

サボを取り返すため、父親とブルージャムがやってきました。

父親の第一声が「ギリギリ間に合ったようだな」でしたが、そうか、そうか、そういうことだったのね。
WJの時、今更なんでサボを取り返しに来たのか疑問に思っていましたけど、
グレイターミナルが火事になる前に息子を助けるのが目的だったみたい。

「頭の悪い息子をもって不幸」と言って賄賂を渡したり、「お前がもし人生に失敗しても」と、
本人の前で養子ステリーを迎えた理由を話したり・・・、
最悪な父親っぷりですが、血の繋がった息子は(一応)大事にしたかったんでしょう・・・か。
最後の方でサボが気付いたように、

お父さんも知ってたんだ
だから火事が起こる前におれを連れ出した
おれがバカ息子だとしても
うちの財産と地位を保つために

結局は自分の財産や地位を守るためにサボを必要としていただけなんですけどね。

■貴族と海賊貯金

エースとルフィを捕まえたブルージャム。
彼の話す内容が若干原作と違っているのが気になりました。

原作だと「おれは貴族に生まれたかった」とはっきり言っていたのに、
「貴族ってのは得だって思わねぇか?」みたいな言い回しになっていました。

アニメでは後で言わせる気なのかな。結構重要な台詞ですから。

エースとルフィがブルージャムの仕事を手伝っていたのも脅されたからではなく、
サボが戻って来たときのために海賊貯金を貯めておこうというエースの気持ちがあったんですね。

原作ではさらりと流していた部分に、細かく理由付けがされていてすばらしいです、アニワン!

■国の汚点と政府の視察団

ゴア王国がグレイターミナルを燃やすのは、三日後に来る世界政府の視察団に自国の汚点を見られないため。
(声だけの)国王が、

今日は風が強いな
事故など起こりやすかろう
火事など気をつけねば

と心配したふりをしていますが、絶対彼が命じてますよね!張本人ですよね!
汚い・・・、国王、汚い・・・。

東の海を回っている政府の視察団の目的も気になったりしますけど、
視察団対策にゴミ山を燃やして、きれいなところだけを見せようとしているのを見ていると、
結局は表向きな部分しか見て行かないってことですよね。

あの天竜人の視察ですし、単純に支配者目線で国を回ってチヤホヤされたいってのが目的なんでしょうか・・・。
実はあまり深い意味も無いようなそんな気がしました。

ということで、今週の感想終わりです。


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この三人が並ぶとかっこいいね~。

ワンピース 第625話 受け継がれる意志と受け継がない意志

2011年05月24日

ジャンプ24号、ONE PIECE ワンピースの感想です。
以下、ネタバレになりますので、ジャンプを読んでいない方はご注意ください。

■■前回の感想次回の感想■■


【タイトル】
第625話 受け継がない意志

【扉絵】
世界の甲板からVol.11「バラティエ―本店改装中―」

おぉ、ゼフだぁ。元気そうですね。
サンジとよくケンカしてたパティとカルネはどうしたんだろう。
本店が改装ってことは、支店で店長やってたり?

【本編】
タイガーの死、ジンベエの七武海入り、タイヨウの海賊団の分裂・・・、
いろんな事件が起きた魚人島に"あの"天竜人が来てしまいました。

■天竜人

天竜人の中にも一人くらいいい人間がいてもいいんじゃないかなぁ、と
淡い期待をもっていたのですが、脆くも崩れ去りました><
残念ながら、今までどおりの天竜人、そのままでした。

天竜人、ミョスガルド聖
ミョスガルド聖

シャボンディ諸島のロズワード聖・チャルロス聖・シャルリア宮、
ゴア王国に来たジャルマック聖に続き、5人目の天竜人でしょうか。

彼が魚人島に来た目的。それは「魚人奴隷コレクション達を取り返す事」
そんな事のために危険を犯し、船員を犠牲にして、海底深くまでやってくるとはもう言葉もありません・・・。
自分で立ち上がれないほどの怪我をしているのに、元奴隷たちを前にすると、
「わちきの奴隷ども」「誰が自由を許した魚類ども」と上目線だし。
銃を向けられても「何だ?わちきは偉いのに・・・!?」と置かれている状況も把握できない様子。

うーん、なんでしょ。
天竜人の一言一言が私のテンションを下げてくれます・・・。ほんとに困った人たちです。
でも、パッパグ曰く、天竜人について

800年前に「世界政府」という
一大組織を作り上げた20人の王達
その末裔が「天竜人」
長い年月が権力を暴走させていることは間違いねぇ
(51巻)

と言っていました。
世界を統治する組織を作った20人の王達はきっと素晴らしい王の資質を持った優れた人たちだったんだろう、
と思うわけですけど(歴史を隠した事は戴けませんが。)、権力を持ち続けてしまうと、
こうもおかしな人達になってしまうものなのでしょうか。

世界政府の頂点に立つ五老星は優秀な人たちに見えるんですけどね・・・。
五老星と天竜人との違いも気になるところです。

■オトヒメ王妃と受け継がない意志

天竜人への恨み。

それは元奴隷だけでなく、魚人島全体に広がってしまい天竜人を殺そうというムードに。
しかし、元奴隷の放った銃に身を挺し、止めに入ったオトヒメ王妃。
彼女が伝えたかった事、それは、たとえ必死に集めた署名がゼロになっても決して変わることがありません。

受け継がない意志とオトヒメ

人間達への怒りを・・・憎しみを
子供達に植えつけないで・・・

彼らはこれから出会い考えるのですから!!

この台詞ってオトヒメ王妃だから説得力があるんですよね。
何も背景が無い人なら、ただの偽善にも聞こえてしまうし、「人の気持ちもしらないで!」と言い返せてしまいます。
でも(見聞色の覇気によって)人一倍、苦しみや叫びが聞こえてしまうオトヒメ王妃の言葉だからこそ、
伝わってくるものがあるわけです。

ジンベエはこの言葉に、タイガーの最期の願いを重ねていました。

頼む
お前らは島に何も伝えるな

人間を愛せず、人間の血を拒絶し、自らの命を絶ってなお、
人間への恨みや怒りを島に伝えるなと願ったタイガー。

「受け継がない意志」・・・。

オトヒメ王妃とフィッシャー・タイガー。
生きた道は大きく違っても、二人の願いは魚人島の平和
人間への怒りや恨みを子供達、次の世代に伝えない事が平和につながると信じていたのですね。

■受け継がれる意志と受け継がない意志

ワンピースの物語では「受け継がれる意志」が大きなテーマの一つになっていると思います。
第100話「伝説は始まった」でのロジャーの言葉。

これらは止めることができないものだ
受け継がれる意志 
人の夢 
時代のうねり
人が自由の答えを求める限り
それらは決して止まらない

海賊王G・ロジャー
(12巻)

彼がいつ、誰にこの言葉を残したのかは気になるところですが、
「受け継がれる意志」は止めることができないと言います。

第145話の「受け継がれる意志」でのヒルルクの最期の言葉。

人はいつ死ぬと思う?
人に忘れられた時さ
(16巻)

人に忘れられなければ、死んだことにはならない。
受け継ぐ者がいれば、いつか夢は叶う。
病んだ国民も救える、国も同じ・・・と、ヒルルクはドルトンに伝えてます。

第576話「大海賊エドワード・ニューゲイト」の最期の言葉。

ロジャーの意志を継ぐ者達がいる様に
いずれエースの意志を継ぐ者も現れる・・・
"血縁"を断てど あいつらの炎が消える事はねェ・・・
(59巻)

ロジャーの意志エースの意志、そして『Dの意志』
たとえ血縁を断っても、その炎は消えず、意志は受け継がれていくと白ひげは叫びます。

これまで、重要な場面ではいつも「受け継がれる意志」が描かれてきました。
「意志」が具体的にどんなものなのかは、まだまだ分からないところが多いですが、
それでも先人達の夢、成し遂げられなかった願いが人から人へ受け継がれている事は
ワンピースを読んでいていつも意識させられる事です。

ですが、今回は「受け継がない意志」。
今の世代から次の世代へ、人から人へと受け継いではいけない意志(怒りや恨み)もあるんだと、
私の中で(ワンピ的な言い方をすると)「世界をひっくり返された」気分になりました。

■しらほし姫の力とデッケン

10年前からしらほし姫に求婚を迫り、ストーカー行為を繰り返していたデッケン。
彼がしらほし姫(6歳)を狙い始めたのはロリコンだったから・・・、
というわけではなく「しらほし姫の持つ力」と「先祖の夢」が理由だったようです。

オトヒメ王妃のピンチにしらほし姫が泣き叫ぶと、海王類が登場します。
それは偶然ではなく、彼女が無意識に呼び寄せたらしいのです。

「海王類」をも従わせる人魚姫の伝説。

デンケンの先祖、初代バンダー・デッケンはその伝説を求め、海底を目指したとのこと。
なるほど。デッケンの狙いはそれだったのね。

このひらほし姫の力って、今後、ストーリーに深く絡んで来るのかな?
魚人島の崩壊とも関係ありそうな気もするし、
海王類を従わせることができるってことは、要はカームベルトを抜けられるってことですよね。
それに、例えば、最後の島「ラフテル」が海王類に囲まれた場所だったりしたら、
彼女の力はルフィ達の冒険に必要になったり。。

うーん、なんとも欲しい力です。(あ・・・、デッケンの気持ち、ちょっと理解した。。)

■オトヒメ王妃と天竜人

治療を終えて命を取りとめた天竜人ですが、さすがです。
感謝なんて一切なし。「必ず後悔させてやる」と恨みと復讐心でいっぱい。

そんな天竜人に同行を願い出たオトヒメ王妃。
彼女の狙いは「体の弱い自分が地上から帰ってくることで(移住の)安全を証明する事」。
それと、持ち帰ってきた一枚の紙

オトヒメが持ち帰った希望の光
魚人島の希望の光!

あの紙には何が書かれているのでしょうか。
オトヒメ王妃がうれしそうにしているのですから、やはり地上への移住許可が出たってことなのかな。
条件とかいろいろありそうですけども。。

うーん。
希望の光・・・、なんだけども、オトヒメ王妃はこの後何者かに暗殺されてしまうわけです・・・。
うれしそうにするオトヒメ王妃の顔を見ると、この希望の光もタイガーのように人間の裏切り・・・、
例えば、魚人を奴隷にするための天竜人の罠なんじゃないの!と思ってしまいます。

それに、魚人の中にもこの「希望の光」を快く思わない人たち(主にホーディ。)や、
憎しみや怒りを消しきれない人たちもいるわけで。

うーん。魚人島の過去編ももう終盤?

オトヒメ王妃の暗殺犯もですけど、現在に戻った後の展開もすごく気になります。
何度も書いていますが、ルフィがどんな行動を取るのか、
あと、ジンベエ以外のタイヨウの海賊団が今は何をしているのか、とか。

早く現在に戻って欲しいなと思いつつ、今週の感想終わりです。

■■前回の感想次回の感想■■

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過去編もクライマックス!?。。
成長したルフィが出す答えとは!?

アニメ ワンピース 第499話 大虎との決戦!船長になるのは誰だ!

2011年05月22日

はい、っと。今週のアニワン感想です。

■それぞれ

大虎との決戦に向けて、ルフィは一週間ほどナグリじいさんに修行をつけてもらっていたようです。
まぁ、修行といっても薪割りをしていただけのようですけど、
そのおかげでゴムゴムのピストルがまともに前に飛ぶようになりました。

ルフィが小さいからというのもありますが、悪魔の実の能力を使いこなすのは難しそうですね。
防御はそのまま効果が出るから簡単そうだけど、攻撃は自分のアイディアとか訓練が結構必要なのかも。
他の能力者の皆さんも影ながら努力しているんですね、きっと。

■エースとロジャー

ロジャーと戦った事のあるナグリじいさんを意識してしまうエース。
ナグリじいさんが負けた事に対して「恨んでいる」どころか「感謝している」というと、ついつい熱くなってしまいます。

エースはロジャーを悪く言う人達の話をたくさん聞いて育ったようですから、
自分自身もその影響を受けて、ロジャーをすごく恨んでいるようです。

だから「器がデカイ男だった」「感謝している」とロジャーを賛美する言葉に免疫がなく、
「ウソだ」と信じられない気持ちになったのかな。
エースが続けて「なら子供がいたらどうだ?」と聞くと、ナグリじいさんは、

そりゃつらかろうの
まっとうに生きるにしろ
海賊として生きるにしろ
常にあの男の名がついて回る
それがどれほど過酷な事か
わしが子供なら海賊になろうなどとは考えないがのう
親父の名前に押しつぶされるのがおちじゃ

と答えます。で、怒ったエースは勝負を挑みますが、あっさり敗北。。
このエースの受け答えと感情の変化は興味深いところでした。

エースはロジャーを恨んだまま、実父の事を悪く思いながら死んでしまったのか。

この疑問ってまだはっきりとしないところですよね。

とは言っても、『弟』ルフィ、『親父』白ひげ、多くの『仲間』たちに出会い、愛された事で、
ルフィの夢の果てが見れないこと以外に心残りがないと言って、
最期は「愛してくれてありがとう」と笑っていたエース。

過去や罪、生まれといったものは決して消えないものですけど、
海で出会った人たちに愛された事が、鬼の子としての不遇な生まれや、父への恨みといった気持ちを
忘れさせてくれたと考えれば、この疑問の答えってもう出てたりするのかな・・・。

■船長に必要なこと

強さばかりを欲しがる三人に、「それより大事なことがある」というナグリじいさん。
エースは夜な夜なこの答えを聞きに来ます。、

実は良く分からんのし
わしは船長としては失格じゃった
じゃがクルー達は最後まで船長として読んでくれた
この一点でわしは今でも船長でいられるのし
クルーに認められてこそ船長!
なんちっての

エースはこの答えに「くだらねぇ!」と言いますが、
この頃のエースは人の意見をなかなか素直に受け入れないところがあるから、
このリアクションは当然なのかな。表情には何か思うところがあったように見えますけど。

■VS大虎

ナグリじいさんの船が完成し、最後に大虎を倒しに行く三人。
苦戦しますが、エースは「クルーに認められてこそ」の言葉を思い出し、三人で協力して倒す事ができました。

今までのエースなら「おれが船長だな」と言うところですが、ナグリじいさんのおかげもあり、

おれ一人でトラ公を倒せたわけじゃねぇからな
まっ なんだ
そのうちお前らの方から船長になってくださいって
頭下げさせてやるからよ!

と、相変わらずツンツンエースですが、何か大切なことを知った様子。
オリジナルですけど、三人の成長、特にエースの成長が見れて良かったですね。

次は、通常のストーリーに戻るようです。あと、記念すべき第500話です。
原作も600話を超えてますし、ワンピースはすごいですね、つくづく思います。

終わり。


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フィギュア界もついに新世界編ですか!

ワンピース 第624話 オトヒメ王妃と未来を変えるために

2011年05月17日

ジャンプ23号、ONE PIECE ワンピースの感想です。

以下、ネタバレになりますので、ジャンプを読んでいない方はご注意ください。

■■前回の感想次回の感想■■

【タイトル】
第623話 オトヒメ王妃

【扉絵】
世界の甲板から Vol.10「ココヤシ村―兄弟船ヨサクとジョニー」

おおー、ヨサク&ジョニー来た!
なんかもう賞金稼ぎというか、漁師ですね。
この二人には本編の再登場を期待していたのだけど、
場所が「ココヤシ村」だから可能性は低くなっちゃったなぁ、、残念><

【本編】
■アーロンのウソ

黄猿に捕まったアーロン。取調べで、

拒否しなきゃ・・・生きられた
魚人の血液さえあったらなら・・・
フィッシャー・タイガーは死ななかった

お前ら人間が!!
あの人を死に追いやったんだよォ!

と叫びます。
ハモンドが言った「流血戦ののち人間に供血を拒まれて死んだ」というのは、
アーロンのウソがそのまま新聞に載ったからだったんですね・・・。

でもウソというか、ウソなんだけど、ウソじゃなくて、、
タイガーが奴隷だった事、タイガーが(輸血を拒み)自ら死を選んだ事・・・、
きっとアーロンは最後まで受け入れることが出来なかったのかな。

タイガーに生きて欲しかった、ずっと自分の英雄でいて欲しかった、大アニキでいて欲しかった。
けれど、タイガーは人間に供血を拒まれて死んだ・・・、自ら死を選んだわけではない、
最期は人間のせいで死んだんだ。
アーロンはすべてを人間の責任にして、人間を恨み続ける事で、
憧れたタイガーを消さないように必死だったのかなぁ。

■タイガーの死とオトヒメ王妃

ジンベエの手紙でタイガーの死の真実を知ったオトヒメ王妃とネプチューン王。
オトヒメ王妃は変らずタイヨウの元に住む事、人間と分かり合う事を説きますが、
タイガーの死の影響は強く、その声は一層届かないものになってしまいます・・・。

(住民の反応1)
もう無理です
あらゆる種族の奴隷達を差別なく助けた
あのタイガーさんを
人間達は見捨てたんだ
どう解り合うんです!?

ですよね・・・。そうなりますよね。
オトヒメ王妃がどう頑張っても、住民との距離は遠くなるばかり。。最後には、

(住民の反応2)
あなたが王妃だから話も聞いたが
問題は人間の方で
演説はもう結構ですから
飽きたし・・・

と本音が出て、集めた署名も全部無くなってしまいます。
タイガーの死は、彼の想いとはうらはらに、魚人たちの心を一層閉ざしてしまったんですね。

■未来は変えられる

魚人島全体が塞ぎこんでしまい、オトヒメ王妃も泣いてしまいますが、
お酒を飲みながらの大演説は胸が熱くなりました。

勇気を出して一番ほしいものを欲してください
その障害が人間ならばみんなでぶつかりましょうよ

オトヒメ王妃の最後の演説

そうすれば 
魚人島の子供達の生きる未来が
少しだけ変わるかも知れない

魚人島に来る前は、魚人島は楽園だとか名スポットという話が出ていましたよね。
麦わらの一味も魚人島を楽しみにしていましたし。

でも、よくよく考えるとそれも人間から見ればっていうだけで、魚人たちとっては楽園でもなかったのかな。
暗い暗い海底が自分達の住処だといろんな理由をつけ納得させてるだけで、
みんなタイヨウの元で暮らしたいのが本心だったと。

話がちょっと飛びますが、私はワンピースは人や世界を一つにつなぐものなんじゃないかなー、
と期待しながら読んだりしています。
しかも、人と人、種族を問わず一つに繋がっていた世界というのが、
空白の百年が始まる前に存在していて、それを取り戻す事が世界をひっくり返す事だったりするのかなぁとか。

で、魚人達が魚人島に住み着いた時期が分かりませんが、
今回のオトヒメ王妃の想いを聞くと、魚人たちは元々地上に住んでいたけども、
(800年前からの)現世界政府の差別政策によって、暗い海底に追われてしまった・・・、
そんな古い歴史もあるような気もしてきました。まぁ、この辺は妄想ですけど。

■伝書バット

ジンベエが七武海に勧誘されましたが、、あらこのコウモリは。

ジンベエの伝書バット バギーのところに来た伝書バット
同じ伝書バット?(左は60巻より)

ということは、バギーのところに来た世界政府からの伝言って・・・。

うーん、バギーが七武海かぁ・・・。
まぁ、元ロジャー海賊団で、四皇シャンクスの兄弟分で、インペルダウン脱獄の主犯ですからねぇ。
実力はともかく。でも本当にいいのかなぁ。。
バギー入れるなら、モリアさんで良かったんじゃないかなぁ。

■王下七武海とアーロン

タイガーの意志を受け継いだジンベエ。彼は王下七武海入りを受ける決断をします。
元奴隷たちの事、魚人と世界政府の関係、オトヒメ王妃のため、そして亡きタイガーの願い・・・。

いろんな事を考慮した上でのジンベエの決断でしたが、
それは結果としてタイヨウの海賊団の分裂の引き鉄になってしまいました。
恩赦によって釈放されたアーロンは、
img050.jpg
おれこそが魚人族の怒りだ

と魚人島の怒りを背負って生きる道へ。そしてそのアーロンを止められなかったジンベエ。
そっかぁ、二人のエピソードってこんなだったんですね。。
今回の扉絵に出てたヨサクの話、

ジンベエは"七武海"加盟と引きかえに
とんでもねェ奴をこの東の海へ
解き放っちまいやがった

によーやく繋がりました。
二人の生き方は完全に分かれましたけど、どちらもタイガーに繋がっていたわけです。

ジンベエはタイガーの意志をしっかりと継ぎ、次世代のために人間への怒りを押さえ込んでいます。
逆に、アーロンは人間への怒りと復讐心で溢れかえってしまうわけですけど、
タイガーの意志に逆らっているとはいえ、この行動を否定するのも難しい気もします。

タイガーが最後の最後で抑え切れなかった鬼の部分、人間を愛せなかった本心、
人間への怒りを魚人族全体の怒りとして背負い込んでしまったわけですから。

アーロンにはタイガーの意志よりも苦しみの部分が大きく見えてしまったのかなぁ。

■天竜人

まぁ、なんでしょ。天竜人って名前を聞くだけでイヤ~な予感しかしないわけですが、
天竜人を乗せた船がなぜか魚人島に来てしまいました。
難破したようですが、誰が乗ってるんでしょう。

魚人族を差別し続け、多くの魚人族を奴隷として苦しめてきた張本人。
それでもオトヒメ王妃は一切の迷い無く難破船を救いに行こうとするところで今週はおしまい。

ほんと嫌な予感しかしないわけですが、
このまま話が進むと白昼のオトヒメ王妃の暗殺って、天竜人の仕業になりそうな・・・。
サボの件もありますからね。あぁ、不安が募ります。
でも、いい天竜人が一人くらいいても・・・。

■■前回の感想次回の感想■■

DARK SOULS (ダークソウル)(仮称)
フロム・ソフトウェア
ダークソウルの発売日が9月に決定したとか?
すでに心が折れそうで・・・・、わくわくです