映画感想 「ワンピースフィルム ストロングワールド」 シキが負けた理由とメッセージの話

2010年08月31日

映画「ワンピースフィルム ストロングワールド」の感想です。
タイトルのとおり、感想のメインは金獅子のシキが敗北した理由と、
あとはナミのメッセージについて書いています。

■シキが敗北した理由


かつてあのゴールド・ロジャーと海賊王を巡って争った海賊"金獅子のシキ"。
そんな男がたった9人の海賊に敗北したことは、最後に海軍が驚いていた場面を見ても分かるとおり、
信じがたい出来事だと思います。なぜルフィたちはシキに勝てたのか・・・、
真面目な話、「それは『映画』だから」が一番良い答えだと思うんですが、
それだとあまりにも・・・・なので少し考えて見ます。

シキの悪魔の実の能力である「フワフワ」の弱点はサイクロン(嵐)。
これは話の序盤でナミを航海士に入れようとする背景からも明らかになっています。

天候が良好だった中盤の一味(ルフィ、ゾロ、サンジ、チョッパー、ウソップ)VSシキでは、当然シキが圧勝します。
終盤のルフィ(+ビリー)VSシキの戦いでも、ずっとシキが優勢に戦いを進めています。
ナミが近くにある「嵐」を感じて、船の方角を変えるところから少しずつ状況が変わり始めていますが、
それでもシキの優勢は変わらなかったように思います。

(シキ)
おれは空からこの海を統べる者だ!
(ルフィ)
お前なんかに仲間も海も好きにさせるかー!!!
(シキ)
イーストブルーの男におれはまた阻まれるのか!
ロジャーァァァァァァァァ!

このやり取りの中、ルフィはギア3で「ギガント・トール・アックス」を発動しているのですが、
体に嵐のカミナリを受けています。もちろん、ゴム人間のルフィにはまったく効きませんでした。
効かないどころか、カミナリのパワーを吸収しているかのようにも見えます。

シキはそんなルフィを見て、「死にぞこないが!!カミナリに打たれて落ちろ!」「バカが!!」と、
静止状態で完全に油断してるんですよね。シキはルフィがゴム人間という事を知らなかった、もしくは、
ゴムとカミナリの関係を理解できなかったんでしょうか。
そして、シキは降りそそぐルフィの足をまともに食らいます。

この場面、シキが嵐のせいで身動きが取りづらくなっていたのか、カミナリに油断して気付いた時には遅かっただけなのか、
それとも、ナミたちに20年待った計画をめちゃくちゃにされて戦う意欲を失いかけていたのか。
どうもはっきりとしないのですが、この3つが重なって運良くルフィが勝てた、という事だったのかもしれません。

0巻に収録されているロジャーVSシキの「エッド・ウォーの海戦」。
ここでも「嵐(突如大きく荒れ狂う天候)」の影響で、圧倒的に不利だったロジャー海賊団にとっては運良く、
シキ側にとっては運が悪く・・・とそんな形で勝負は痛み分けになっています。
実はあのロジャーでさえも、天候の変化がなければ、負けていたのかもしれません。
きっと、ルフィたちも天候がもたらした運によってなんとか勝てた。(もちろんそれはナミのおかげですが)。
決してルフィの実力がシキを勝っていた訳ではないと思います。

最後の「ロジャーーー!!」と叫ぶ場面もすごく印象に残ります。
「ルフィに負けたというよりも、ロジャーにまた負けた・・・。」
そんな悔しさがこの言葉から伝わって来るのですが、シキはずっとロジャーの影を追って、
東の海の男であるルフィにロジャーを重ね、戦っていたんじゃないかな・・・。
シキにはもともとルフィの事はあまり見えてなかった・・・。そんな気もします。

で、いろいろ書きましたけど、シキが負けた理由・・・、決定的なところはやっぱり見つからないので、、
映画だから・・・に落ち着いちゃうんですよね。。

■ナミの「必ず助けにきて・・・」について

ルフィ達がシキに完全敗北し、ナミはシキの航海士になることを決断します。
その内容を吹き込んだ「トーンダイアル」を聞いたルフィはナミに対する怒りで震えます。
ナミからのメッセージはルフィにとって許せないものだった・・・、ルフィが聞かなかった最後の一言を除いては。

話を最後まで聞かないところはルフィらしさ満開ですが、最後の言葉を聞かなくても、
ルフィはナミの真意を理解できていたんですよね・・・。

バカだな、お前
ナミは犠牲になりにきたんじゃねェ
先陣切ってここに戦いに来ただけだ

覚悟しろよ 金獅子のシキ
おれたちが本隊だ

この台詞がかっこよすぎです。ナミを助けに来た訳でもなく、はじめからおれ達はみんなで戦うつもりなんだ!!
ナミがお前のところに行ったのも作戦なんだ!!!
そうルフィに思わせるのは勝手な思い込みか、それとも長い冒険で培った絆が感じさせたのか・・・。

ナミが「必ず助けにきて・・・」のようなお願いをするときは、戦う覚悟の裏返しだったりすると思うんです。
空島でナミがルフィにこう言います。

私が(ウェイバーに)乗せて飛んであげる!
ただし 私の命はあんたが保障してよ!!(31巻)

手伝ってあげるけど命は守りなさいよ、と無茶を言うナミ。
でもこれは、ルフィと一緒に戦う覚悟がないと絶対に出てこない言葉なんですよね。
ナミはどう言ったって、ルフィが諦めるはずがない事はよく知っているはずだし。

私も諦めずに戦うから!!だから必ず助けにきて・・・」


きっとこれがナミがルフィに送ったメッセージで、シキが真意を理解できなかった理由・・・。
でも、結局そのメッセージもルフィにとっては意味はなくて、聞かなくてもナミの想いは伝わっていた。
うーん、まさにこれが「以心伝心」、すばらしいです。心打たれまくりです。><

■その他の感想です。箇条書きでm(__)m

・ルフィがシャオに言った「こんなやさしい奴らは見た事がねェ」がぐっとくる。。
・「チョッパー+ウソップ」の騎馬隊風な感じが良い。
・「ルフィ+ビリー」のコンビは最強!ビリーは絶対に仲間にすべきだった。。
・ルフィとナミとウソップの「トーンダイヤル」の取り合いが微笑ましい^^
・あの「トーンダイヤル」の行方が気になる。
・最後の「必ず助けにきて・・・」からの「悔やーんだって・・・」のミスチル「fanfare」までの流れが最高!
・EDの白ひげとシャンクスとエースがかっこよすぎる!!
・追加シーンが良かった。


映画館だとワクワク感というか興奮がすごかったですが、じっくり見ても満足度200%でしたね。

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ジャンプ39号感想 「銀魂」水着姿の月詠がセクシー過ぎる!! 他

2010年08月31日

ジャンプ39号、ワンピース以外の感想です。
ワンピースの感想はコチラです。↓
ワンピース 第597話 すべては誰かの為に・・・「ゾロの覚悟」

以下はネタバレになるのでご注意ください。
■■前回の感想次回の感想■■

■NARUTO- ナルト-/岸本斉史/「ナンバー507 偽りの存在・・・!」

ガイ先生VS鬼鮫。宿命の対決に勝ったのはガイ先生。
そうか、そう言えばガイって、チャクラ使えなかったんですよね・・・忘れてた。。
しかし、体から出る碧(あお)い汗って、、(笑)
これも青春パワーの成せる技なのか!!

捕まった鬼鮫の過去。
情報を守るための仲間殺し・・・これが彼の任務だった。
そして、うちはマダラとの出会いで夢見た「偽りのない世界」。
自分の存在を偽りと認めつつ、「偽りのない世界」とそこを行き場所と信じて、
マダラに協力してたんですね・・・。。何か切ないです。

水影=マダラではなく、マダラが水影を操っていたんですね
って、この人やっぱりマダラ本人じゃない気がするのー。

■ ぬらりひょんの孫/椎橋寛/「第百二十幕 輪廻の輪」

羽衣狐さん・・・、おっぱい隠しきれてないような。。。。。。。

千年前、晴明は陰陽が交わった永遠の都が欲しい、
そのために永遠の命がほしいと羽衣狐に願い出る、
人と妖・・・、晴明は彼なりの二つが共存する「都」をイメージしていたんでしょうか。

しかし、その晴明の夢を壊したのは光であるはずの人間だった・・・
頼道という悪そうな公家が不老不死の力を手に入れるために、
羽衣狐を捕まえてしまった・・・、捕まった羽衣狐は弱って狐になっている。。
(頼道って藤原頼通の事でしょうか?)

そしてこの事件をきっかけに晴明は悟るのです。
ふさわしいのは人と妖の共生ではなく、妖が人の上に立つ秩序ある世界だと。

ほんと人間っては欲深い生き物ですね・・・

■ 銀魂/空知英秋/「第三百二十ニ訓 二度あることは三度ある」

銀魂のセンターカラー
このCカラーいいですね!!
夏って感じで。もう秋だけど。。

あと銀魂の重大ニュースって映画のDVD発売だったんですね。
アニメ復活もお願いしたいところです。

大江戸プールで、長谷川さんのバイトの邪魔をするいつもの万事屋。
ローションかぶるなーーー!!
プールでスイカ冷やすなー、ズラァーー!!!
ポール美乳マンだと!?九ちゃん!
「銀さんのヨコチ・・・」て、さっちゃん何を!!!
「獲ったどォーーー」じゃねェよ、ズラァァァーー!!!
と、ツッコミどころ満載。そして、、

銀魂 月詠の水着姿
水着姿のツッキーがセクシーすぎる!!!!

と、今話もめちゃくちゃおもしろかったんですが、
なんと久しぶりにあのしょ・しょ・しょ・・・・・しょうぐんが見参だとー!?
ヤバイ、将軍ネタはいつも面白いから来週は楽しみだ。
でも下ネタはほどほどにお願いします。。

■SKET DANCE/篠原健太/「第150話 開盟学園高校新校歌作詞秘話」

安西先生???
と思ったら、スケダンの校長先生でした。なんか似てるよね?

これって笑点のテーマ曲?
曲がいまいち思い出せず乗り切れなかった・・・・・・

■サイレン /岩代俊明/CALL.132"半身"

シャイナVS雨宮さん。

二人で一人・・・、雨宮さんからブラックな桜子さんが出てきました。
修行中にちらっと出た「妖刀 心鬼紅骨」って、
この刀を通して桜子と繋がっていたという事だったんですね。
二人に共通するもの・・・それは「アゲハを想う気持ち」。
ふむふむ、、でもいつか恋のバトル(ハゲハの取り合い)が起きそうな気が・・・。

というか、シャイナさんがあっさりやられすぎ・・・・・・・・・・・。

■いぬまるだしっ/大石浩二/「第97回 嘘と不良と野球②」

あらすじに書いてあるアシスタントが野村沙知代のヌード写真集を持ってきたって何!?
アシスタントさんって変な人なの?(笑)

なんだかんだで野球対決が始まりました。
って、おい!!、また空知・・・いやゴリラ(光子)が出てきたよ!!!
光子は絶対また出てくるな・・・

で、この野球対決は誰かがヘルニアになるまで続くようです。

■■前回の感想次回の感想■■

9月3日発売の新刊たち。171巻って。。。

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LOCK ON! 2 (ジャンプコミックス)
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ワンピース 第597話 すべては誰かの為に・・・「ゾロの覚悟」

2010年08月30日

ジャンプ39号、ONE PIECE ワンピースの感想です。
(ワンピース以外の感想は別記事で)

以下、ネタバレになりますので、ジャンプを読んでいない方はご注意ください。

■■前回の感想次回の感想■■

【タイトル】
第597話 3D(×で消す)2Y

【扉絵】
ドドン!!と白ひげとロジャー!!
この二人って最大のライバルであり、最高の親友だった感じがしますよね!

【本編】
ルフィからのメッセージを受け取った仲間たちの続き。
最後は一番鈍そうなゾロでした。

おれに剣を教えてくれ!!!

いきなりこの言葉が目に入って本当にびっくりしました。
なんと、ゾロはミホークに稽古をつけて欲しいと願い出ているのです。
シッケアール王国がミホークの住み処であると判明した時点で、この展開はあり得たんですが、
ゾロのプライドが絶対に許さないと思っていました・・・
(参考:第592話 ルフィへの想いと仲間からの「YELL」!!

でも、ゾロにはそのプライド以上に今必要なものがある、ルフィのメッセージを知ってそう感じたようです。

ヒヒなら全部倒した
後はお前の首だけだ

だが今お前に勝てると付け上がる程…
おれはバカじゃねェ…!!

首を取りたいといいながらも、自分の弱さを認め、ミホークに頭を下げる…
それを見たミホークが「何の為にだ!」と問うと、

お前を超える為に…!!!

最大の敵であり超えるべき存在の、その本人に向かって「剣を教えてくれ」と願う。
ゾロは不器用すぎる…、けれど、そんなゾロが良いわけで、大笑いするミホークもまた良い。

不器用な奴め
お前のような男がプライドを捨てるときは
必ず誰かの為だと決まってる

ゾロに稽古をつけてやる、ミホーク
ミホークはゾロの本心を理解してる

回想シーンはなかったけど、絶対にこの場面を思い出しているんだと思う。

ゾロのルフィへの約束とミホーク
ミホークとルフィの前で誓った「絶対に負けない」

ミホークは過去にルフィとゾロの強い絆を目の当たりしているからこそ、
そして、「おれを超えてみよ」と自分が認めた男だからこそ、
ミホークもプライドを捨て、将来自分を超えるかも知れない(超えられる事を望んでいる?)男に稽古をつける!!

ふぅーーーーーーーーー、ゾロもミホーク師匠も熱すぎるぜッ!!!

ルフィのメッセージはタイトルにあるように「3D(×)2Y」で、「3日後じゃなく2年後に集合」だったようです。
2年は長すぎるなーと思って少し否定的だったのですが、
新世界の壁を乗り越えるためにはそのくらい必要ということなのですね。
シャッキーの「少し時間がかかる」は、「実は2年でも足りない」という意味が込められているのかな。
それにくまがシャッキーたちの前に現われたは、サニー号を安全な場所に移動するためのようですね。

で、話は数日戻って、ジンベエは2年後に魚人島で会おうと約束して、ルフィの元を去っています。
ルフィが着いた島はカームベルトにある「ルスカイナ」、そこでルフィの覇気の修行が始まるようです。

レイリーの覇気の解説まとめ。

"覇気"とは全世界のすべての人間に潜在する力で、"気配""気合""威圧"など当たり前の感覚として存在する。ただし、大半の人間はその力に気付かず、引き出すことも困難なものである。覇気は大きく「見聞色」と「武装色」の2種類に分けられる。「見聞色」は相手の"気配"を強く感じる力で、視界に入らない敵の行動を読み取る事もできる。空島ではこれを"心網(マントラ)"とも言う。「武装色」は見えない鎧を着る様な力で、相手に向ければ攻撃にも利用できる。そして、この「武装色」の覇気は悪魔の実の弱点をつく以外では、唯一の対抗手段であり、ロギア系の能力者の"実体"を捉えることができる。また、「武装色」は武器に纏わせることも可能。そして、「覇王色」の覇気とは相手を威圧する力で、使用者の気迫そのもの。本人の成長でのみ強化され、コントロールすることは可能だが、鍛えることはできない。

流石レイリーさん、分かりやすい説明でした。

覇気と心網(マントラ)と「声」の話
この記事で覇気の根源は「声」じゃないかと書いていたんですが、
「すべての人間に潜在する力」が空島で言うところの「声」だったということなのかな。

レイリーは2年間で3つの覇気の基礎を叩き込むつもりのようです。
得手不得手も出てくるらしいですが、ルフィはやっぱり「武装色」ですよね。「見聞色」の習得は辛そう・・・
上の記事でも書きましたが、読み取る力はコビー(もしくはゾロ?)が補ってくれるような気がしています。

そして最後の場面・・・、
海賊"麦わらルフィ"はちょっと休業と言って「麦わら帽子」とビブルカードを置き、ルフィとレイリーの修行が始まる…

麦わら帽子とレイリーのビブルカード
呼び方にちょっとこだわろうとしたレイリーがかわいい。


そう言えば、0巻が出たときに「ルフィ17歳最後の冒険」というのが少し話題になっていましたよね。
(参考:17歳のルフィ最後の冒険
このメッセージの解釈としては、『ストロングワールドが17歳のルフィの姿が見られる最後の冒険になるから』
というだったんでしょうね・・・。このとき原作では一味がバラバラになって、ルフィにとっては冒険ではなく、
エースを救うための話になっていましたから。本当に数年後に飛ぶ展開になるとは・・・、ビックリですね。

しかしねぇ、、うーん…
いや、物語としてはすばらしいです。まったく不満もないです。
ワンピースが2年ジャンプするのもいいし、麦わら一味の成長と再会に胸が高鳴るのですが・・・・・・・・・・

4週間休載て…

もうすでにこの件は耳に入っちゃってたし、もうテンションだだ下がり…
巻末コメントもさらに追い討ちかけてくるし・・・(苦笑)

4週間はながーーーーーーーーいよ!!><

■■前回の感想次回の感想■■

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アニメ ワンピース 第464話 魔人の子孫!リトルオーズJr.驀進!

2010年08月29日

今週もアニメの感想ですが、
ジャンプ最新号の内容を含んでいますのでご注意ください。

■モリアさんとオーズJr.

スリラーバークでオーズの体にルフィの影を入れてなお敗北したのに、
懲りずにオーズJr.の死体を欲しがるモリアさん。
モリアさんは体が大きい=強いっていうイメージがあるんでしょうかね…。

もしや、過去に渡り合ったというカイドウは巨人族とか?

■オーズJr.と巨人部隊

原作だとあまり感じなかったけど、オーズJr.ってやっぱ強いんですよね。
巨人部隊をものともしてませんでしたから。
あと、ラクロア中将が誰かよく分からなかったんですが、特定できました。

■ハンコック

今回一番印象に残ったのはハンコックの戦ってる姿ですね。
マジで強かったです。動きの早さもハンパなかったです…もちろん美しさも。

■くまのウルススショック

くまってこの時点でパシフィスタになってるはずですよね。
でも技を出した時の声は普通のくまの声でした。
戦争終結後、シャボンティ諸島に来たときは第一声が「ピピピ…」でしたし、
くまって今も会話はできるんでしょうか?気になります。

■エースとオーズJr.

エースゥ、、、優しすぎるだろーー!!!!!!!
自分が火なのに友達の為に笠をプレゼント…

これって、エースが言うようにオーズの体を気遣ってという理由があるんですけど、
ルフィの麦わら帽子の影響を受けてるいるような気も。。
ルフィがシャンクスからもらった麦わら帽子を大切にしているように、
笠(帽子)なら一番喜んでもらえると考えた、とか。

■オーズがやられる場面

ドフラミンゴが足を切る場面はゆっくりな感じでしたけど、
モリアさんが必殺奥義で止めを刺す場面はものすごくあっさりしていたような…
モリアさんの唯一の見せ場だったのにね。。

次週はセンゴクの作戦とドフラミンゴの正義の話になるみたいです。
狙った訳ではないですが、書いたばかりのこの記事もよろしくです。。
ワンピース 勝者の「正義」と海軍の「正義」について


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感想が書けたらアップします。。

ワンピース 勝者の「正義」と海軍の「正義」について

2010年08月28日

■勝者だけが正義

海賊は悪、海軍(世界政府)は正義。
ワンピースの世界ではこの構図で物語が描かれています。
海賊が市民に被害を与え社会の秩序を乱そうとする存在である以上、この構図は正しいです。

でも、そもそも「正義」って一体何・・。
難しい言葉で、議論を始めると終わりのない話になりそうですが、ワンピースの世界の中では、
世界政府の法や秩序を維持するための道具(大義名分)として「正義」が使われている事が多いようです。

物語が進むにつれ世界政府が起こしていた事件、思想、作ろうとしている社会など明らかにされ、
世界の背景が少しずつ分かってきています。

・20年前のオハラでの避難船の撃沈
・シャボンティ諸島に残る奴隷文化と人身売買
・ロビンが飛ばされたテキーラウルフの強制労働
・10年前のゴア王国の隔離社会(差別社会)

これらは「悪行」とも言える一面をもっていて、世界政府が一般の人々にとって、
本当に正しい存在なのか、疑問を抱かせる行為でもあります。

世界政府に従わないもの、法を守らないものはいかなる場合でも罰せされ、
時には一般市民の犠牲も厭わない。けれど、天竜人だけはすべてが許されている・・・

そして海の治安を守る一組織である海軍はその世界政府の法に従った「正義」を掲げます。

一方、「正義」についてマリンフォード頂上戦争の最中、
王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴはこのように叫んでいました

頂点に立つものが善悪を塗り替える
勝者だけが正義だ(57巻)

800年前に世界の頂点にたった世界政府・・・、この組織が今の正義であり、
もし、世界政府を倒すものが現われれば、それがまた新しい「正義」となり得ると。
これはあくまで彼の見方ですが、王下七武海という中立的な立場にいるからこそ、
客観的に、的確に「正義」を語っていると思います。

しかし、頂点に立つ勝者のみが持ちえるもの、それが「正義」であるならば、それは絶対的なものではありません。
ドフラミンゴの言うとおり頂点が入れ替われば、正しいとされていた「正義」も入れ替わってしまうからです。

■正義から信念へ、サウロの変化

一方、大将青キジやスモーカーなど海兵の中には、自らの信念で動く人もいます。
ですが、例え彼らでも「正義」を背負う以上、自らの「信念」は押し殺しているようにも見えます。

20年前、海軍中将だったハグワール・D・サウロは法を犯すオハラの学者たちに直接触れることで、
「正義」に疑いを持ち始めます。

(サウロ)
奴ら(オハラの学者)が悪だという証拠をくれ
(センゴク)
政府を疑う気か・・・黙って従え!!(41巻)

当時大将だったセンゴクに問い詰めてもサウロが求める答えは返ってきませんでした・・・。
そして、サウロは海軍の「正義」を捨てる決断をし、自分の正義(信念)を信じるようになります。

法律どおりであれ 今回の作戦はあまりに横暴だで
ワシの正義に従ったまでだ

何が正義か今はわからんで
ワシはただ友達を守る!(41巻)

正義が何か分からない・・・。だから、自らの信念に従って「友達(ロビン)を守りたい」。
このサウロの心理変化はまさに「正義」から「信念」へのシフトであり、
彼の重きが秩序(ルール)から自らの信じる事に変わっていく場面でもあります。

反対にサウロと対峙した親友の青キジ(当時中将)は、

正義なんてのは立場によって形を変える
だからお前の正義も責めやしない

ただおれ達の邪魔をするなら
放っておけねェ(41巻)

と「正義」が立場により形を変える相対的なものであると認めながらも、
親友よりも「正義」を選びサウロを氷漬けにするのです。
ですが、その後の青キジの行動は矛盾していて、ロビンを「サウロの意志」として生かします。
青キジも表向きは「正義」を選ぶものの、結局、「正義」を貫くことはできませんでした。

■滅びることがない正義

ドフラミンゴは勝者だけが正義と言いましたが、海軍本部の頂点に立つセンゴクの正義とはこのようなものでした。

悪党共の横行を恐れる世界中の人々にとっては
ここに我々がいる事に意味があるのだ
仁義という名の「正義」は滅びん(59巻)

悪行(危険)から人々を守る事が正義であり、道徳しての「正義」の事を言います。

センゴクがこの正義を叫んだ背景にはその相手が「黒ひげ」だったからなのかもしれませんが、
その正義は滅びる事はなく、海軍の存在意味はそこにあるのだと主張します。

センゴクがただの「正義」ではなく、「仁義という名の『正義』」と意味を加えているのは、
勝者(世界政府)の「正義」は時代が変われば移ろうものだが、我々海軍の本当の「正義」が失われる事はないと、
海兵としての誇りを見せているようでもあります。

世界政府の法を守るため(空白の100年の不都合を隠すための)の「正義」と海軍の本来あるべき「正義」。
海軍はこの2つの「正義」の間で今後いろんな変化が起きていくのではないかと感じています。

■「正しくない海兵」と「正しい海兵」

コビーはルフィと出会ったとき、こんなことを言っています。

ぼくはきっと正しい海兵になるんです
ルフィさんが海賊王になるように
だけどあなたたち二人には
自分の信念に生きる事を教わりました(1巻)

当時のコビーは斧手のモーガンを悪い海兵として捉え、ルフィたちが自らの信念に生きる姿を見て、
「正しい海兵」を夢見ます。
そして、少し成長したコビーは頂上決戦の終盤、戦争をこれ以上続けないように、
大将「赤犬」の前に立ちふさがり、命懸けの信念をみせるのですが、赤犬にはあっさりと否定されてしまいます。

数秒無駄にした
正しくもない兵は海軍にゃいらん(59巻)

赤犬は海賊を完全な悪と見なし、法のためなら一般市民が乗る避難船を撃沈するような男なのですが、
彼がここまで徹底した正義を貫く理由は今のところ分かりません。
分からないのですが、コビーとの対比で考えると、信念の有無がその違いを生み出しているように思います。
コビーは自らの信念に生きながら、どのようにして「正しい海兵」となるのか、赤犬の価値観を変えるほどの
成長を見せることができるのか、この辺はとても興味があります。
あとがき。
本当はルフィの信念の話もまとめて書くつもりだったのですが、
長すぎたので分ける事にしました。たぶん続きます。

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