2010年04月18日
![]() | BILLY BAT(1) (モーニング KC) (2009/06/23) 浦沢 直樹長崎 尚志 商品詳細を見る |
ビリーバット3巻まで出てますね。
浦沢作品は大好きなので一応、3巻まで全部読んでいますが…
いや、正直なところ1回読んだだけで理解するのは難しい感じです。
私にとっては難解な漫画となっていますが、、やはり何か期待させてくれるのが浦沢作品。
なので、このブログでもビリーバットは取り上げたいのですが、
理解が追いついていないため、ひたすらあらすじと台詞を追いながら、
気になる点をメモしていきたいと思います。(考察とかは無理。。)
ということで、1巻から始めます。
以下は、ネタバレになるのでご注意ください。
アメリカで連載中の漫画「ビリーバット」を書く日系漫画家のケヴィン・ヤマガタ。
「ビリーバット」は人気漫画のようですが、ケヴィンの家に来た刑事が
「このキャラクターのコウモリを日本(ジャップ)の漫画で見たことがある」と言い物語が始まってゆく。
場面は1949年( 昭和24年)・東京…
ケヴィンはそのコウモリ探しに、東京に来ていた。
ケヴィンは通訳のチャーリー・イシズカに会い、
・GHQ(連合国軍総司令部)が妙な秘密結社の古文書を探している事。
・日本が生まれる前からの秘密結社で、コウモリをシンボルマークにしている事。
を聞かされる。
ケヴィンはコウモリが「ある男の背中(イレズミ)にあった」と情報を得るが、
その男は戦争で死んで、その彫り師は行方不明。
しかし、男はコウモリについてこう言っていたらしい。
「自分が彫ったコウモリはいいコウモリだが…もう一人が彫ったコウモリは悪もんだってよ」
ケヴィンとチャーリーはOSS(戦略諜報局)へ行き、「黒蝙蝠写本」と書かれた古文書を見つける。
そこにはケヴィンの探すコウモリとGHQが探す秘密結社のマークが書かれていて、
探しものが同じだった事を知る。
チャーリーはその古文書を勝手に持ち出し、二人でやきとり屋へ。
チャーリーが「コレは何の肉だ」と店主に聞くが、店主は笑って答えない。
店主、怪しすぎる…。
ケヴィンは古文書を見た記憶はないと否定するが、壁に描かれたコウモリを少し思い出す。
チャーリーは、ケヴィンがこのコウモリを盗作した事を攻め脅し始める。
チャーリーはケヴィンを脅しながら、「おい兄ちゃん、この酒なんだよ」
と店主に聞いている中、ケヴィンは意識を失ってしまう。
店主が二人に睡眠薬入りの酒を飲ませていて、ここで二人共意識を無くなってしまったんだろうか?
ケヴィンの夢の中にビリーバットが現れる。
「僕らの夢は目前だよ あんな奴死んじゃえばいんだ」
ケヴィンが目覚めると、目の前ではチャーリーが死んでいた…。
現れたのは、やきとり屋の店主。
店主は二人がケンカを始め、ケヴィンが「空手チョップ」でチャーリーを倒し、その後、包丁で刺したと説明する。
さらにそこに現れたのは「東亜細亜興産の来栖」という男。
怪しすぎる…、二人はきっとグルだろう。
ケヴィンはMP(ミリタリーポリス)に出頭するというが、来栖に止められ、
チャーリーを轢死体として処理ようにまるめ込まれてしまう。
来栖は事前に列車の機関士に話を通しており、用意周到。
なぜ来栖はこんな事をするのか。古文書の入手が目的なのか。
チャーリーの死体を線路に運び、その場を去るケヴィンと店主。
去り際にケヴィンはコウモリの古文書の行方が分からないことに気が付く。
あの「黒蝙蝠写本」は来栖の手に渡ったんだろうか?
チャーリーの件で、後悔と罪に悩むケヴィンの元に、一人の女性が現れ、
行った先で見たのは、ヤキトリ屋で飲んでいたときに頭をよぎった「壁に描かれたコウモリ」だった。
「僕の見たのはこれだったのか」
ケヴィンこのコウモリを無意識に使って、「ビリーバット」を書いていたようですね。
ケヴィンの夢の中に、二匹の「ビリーバット」が現れる。
一匹は「人のものを盗ってはいけない」と言い、一匹は「盗ったうちに入らない」と言う。
そして、一匹が「こいつを轢死体にする 黙ってろよ」と言い、ケヴィンが目を覚ます。
ケヴィンの夢に出てくるビリーバットは何者なんだろうか。。
最初に日本で話を聞いた「いいコウモリと悪いコウモリ」、そして「ビリーバット」とは何者なんだろうか。
目覚めた場所には、特別検閲官のフィニー大尉とCIAのスミスの二人がいて、OSSに連行されてしまう。
ケヴィンはすべてを話そうとするがビリーバットに「黙ってろよ」と言われる。(心の中で?)
そして、やきとり屋で飲んだ後「チャーリーが一人で歩いていた」という目撃情報があることを知り、
スミスに「行方をしらないか?」と聞かれる。
来栖とやりとり屋の店主の工作だろうか…?
一方、フィニー大尉は古文書がどこにあるかを聞く。
スミスは古文書の存在を知らなかった様子。ケヴィンも「知らない」と答える。
スミスは事件捜査が目的のようだが、フィニー大尉は古文書を手に入れることが目的らしい。
フィニー大尉の存在がかなり気になります。
解放されたケヴィンは壁に描かれたコウモリの場所に戻り、
ある漫画家が書いたものであることを知り、その家へ向かう。
漫画家の家に辿りついたケヴィンは盗作した事を謝る。
するとその漫画家は言う。
「君の見たコウモリは白か黒か?いいもんかね悪いもんかね」
今度は「白と黒」。ここでも二匹(2種類)のコウモリがいることを聞かされる。
その漫画家の名前は「唐麻雑風」というらしい。
彼が書いた漫画「こうもり小僧の大冒険」にはビリーバットとそっくりなコウモリが描かれていた。
アメリカの刑事が見たのは、この漫画のコウモリだった。
ケヴィンは「きっと無意識に先生の漫画を見たんだ」と言うが、本当にこの漫画を見たことがあるのだろうか?
見たのは壁に書かれたコウモリだけではないかと、この辺ははっきりしない。
そして、再び漫画家はケヴィンに聞く。
「おまえのコウモリは黒か?白か?」
さらに、漫画家が「どうやって絵の描き方をつかんだ?」とケヴィンに聞く。
ケヴィンは「誰かの真似をする。その人も誰かの真似をして…」と答えるが詰まってしまう。。
その漫画家は言う。
「じゃあ一番最初に絵を書いた奴は誰を真似て描いたんだ?」
「とにかく岩壁に描かれていたんだ」
「その壁に描かれていた絵がそのコウモリだったりしてな」
意味深すぎますが、「絵」の始まりは壁に描かれたコウモリだった?
いや、そのコウモリは人によって描かれたものではない人を超えた存在という事を意味しているんだろうか。
それに、
「黒の言うことは聞くな」「その内使命が下る」
なんだ??、一層謎が深まってゆく。
一方、国鉄の下山総裁が轢死体で見つかる事件が起きる(実際に起きた「下山事件」)。
他殺と自殺の両方の可能性があるようだ。
その目撃者として、あの「やきとり屋の店主」が現れて、ケヴィンが犯人であるかのように似顔絵を描かせる。
が、その場にいたスミスはその店主を怪しんでいる。
店主と来栖の狙いは何?
ケヴィンを犯人に陥れようとしているのか?
一方、ケヴィンは唐麻雑風が描いた漫画に下山事件が描かれていることに気づく。
彼は予言者だろうか…そして、自分がチャーリーにした事と下山事件の類似に疑問を持つ。
ケヴィンは未来が書かれた漫画の場所に向かうが、そこには来栖がいた。
来栖はケヴィンの持つ漫画の存在をなぜか知っていて、「おれもその漫画に出てくるのか?」と聞く。
そこには大量の「金塊」があり、来栖はケヴィンに聞く。
「使い道を知っていると思ってね」
「誰のためにどのように使うかだ」
「白か黒か」
「おまえは黒か白かどっちなんだ」
「その答え次第だ」
「あいつは答えを間違えた だから下山にやらなかった」
下山総裁とチャーリーを殺したのは来栖なのか?
来栖はケヴィンを拉致しようとするが、「白州次郎」という男に助けられる。
女の裸体はスルーで、最後に出てくるのは月面に描かれたコウモリ。
何、月面だと?
最後の月面に描かれたコウモリにびっくりですが、、
とりあえず1巻では、ケヴィンが見ていたのは壁に描かれていたコウモリがである事を突き止めました。
しかし、そこからどんどんとコウモリという黒い闇に巻き込まれていくという感じです。
「白と黒」「いい奴と悪い奴」とコウモリには2種類いるらしい。
ケヴィンが見たのどちらか、来栖が探しているのはどっち?
下山総裁も、あの漫画家にもコウモリを見ていたのか?それとも陰謀に巻き込まれていただけ?
そして、あのコウモリの正体とは何なのか?
謎が謎を呼び深まっていく展開ですが、1巻はまだ読みやすいんですよね。
2巻、3巻が、、、(汗
頑張ろう。
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