2011年03月26日
ちなみに感想以外のワンピ独立記事は、去年の10月以来ですね><
テーマは魚人島にもあるらしいポーネグリフの話です。
これまでの情報を整理しつつ、ポーネグリフが残された理由やロジャーとの関連とか書いてます。
以下は妄想、推察、ネタバレがたくさん含まれていますのでご注意ください。
■まず補足です
今回の記事ですが、おおむねこの記事とつながっていると思います。
『ひとつなぎの大秘宝』ワンピースとは何なのか
短くまとめると、、
ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)=ある巨大な王国の存在と思想(クローバー博士の仮説)で、
リオ・ポーネグリフは空白の100年の真実が書かれていると同時に王国の思想を復活させる鍵・・・
そんな妄想が今回の妄想の前提となります。
■ポーネグリフとは
オハラのクローバー博士は800年前に世界政府に敗れたある巨大な王国が、
空白の百年の真実とその思想を未来に託すために残したものだと言います。
ゴオオオオ・・・

そして、決して砕けない、爆破してもキズひとつつかない硬石に書かれ、
しかも、現代では解読困難な古代文字で書かれているのです。

世界中に点在する"気味の悪い石"(41巻)
■決して砕けぬ石
でも、決して砕けない硬石なのに、なぜ文字を刻む事ができたのでしょうね^^
この謎を解決できるのは、、ワンピースの世界では悪魔の実・・・でしょうか。
考えられるのは、この石を残した王国の中に「イシイシの実」の能力者がいたってことかな?
(そもそも800年前に悪魔の実が存在していたのかも、興味深い点ですけど。)
他には、王国自体が今以上の科学技術を持っていた、という線もありますし、、
あの硬石は地球外から来た・・・、、なーんて可能性もあったりなかったり・・・。
それに、この石をどうやって世界中に点在させたのか・・・、
簡単に移動できるようなものにも見えませんし・・・、
王国の生き残りが世界を回り、石を残して行ったのでしょうか、、この辺も気になるところです。
ともかく、ポーネグリフを壊すことは不可能で、クローバー博士が指摘した、
「紙や本に残しても(世界政府に)根絶やしにされるから」という心配はないわけです。
もし世界政府に見つかり、奪われたとしても、取り返せばいいわけですから。
砕けぬ石に残したことで、歴史の真実はこの世界から消滅することは決してありません。
■古代文字が使われた理由
うーん・・・、実はこれも大きな謎だったり。
だって、未来では古代文字を解読できる人がほどんどいないのですから・・・。
今のところ古代文字を読めた、とされる人物は、
・オハラの学者たち(あくまで解読止まり?)
・ゴール・D・ロジャー(読めたわけではなく、万物の声を聞く能力)
・ニコ・ロビン(スラスラ読める)
だけ・・・。古代文字が使われた理由を考えてみると、
・敵だった世界政府に内容を知られないため、古代兵器の情報を渡さないため
・古代文字を読める人物にテキストを届けてもらいたいから
でしょうか。滅びた王国の人々が「古代文字」しか扱えなかった・・・というのもありますが、
それだとちょっとシンプルすぎかな。
で、空島の酋長は古代文字を読むことができないどころか、
なぜ我々はポーネグリフを守るために戦ってきたのか・・・、その理由も知りませんでした。
そして、ロジャーがテキストをラフテルに届けたことで、彼らの役目は終えます。

先人の意志を果たせた、と涙する酋長(32巻)
守り人にはその内容も理由も知らせず、ただ敵からポーネグリフを守り続ける役目が与えられる。
そして、古代文字を読みラフテルへ届ける送り人をずっと、ひたすら待ち続ける、と。
守り人にとっては、辛いことですよね。
理由も分からず、守るモノに何が書かれているのかも知らず、戦い続けなければならないのですから。
ただ、古代文字を読めない(知らない)事で、ポーネグリフを奪われるリスクや、
世界政府に情報を渡す者が出てきたときの対策にはなっていますよね。
それに早い段階でのリオ・ポーネグリフの完成は期待していない、というのもありそうです。
解読し難い古代文字で残しているわけですから。
元々、長い時間をかけて完成することを望んでポーネグリフを残したのかもしれません。
(あっ、あと、ロビンは古代文字が使えるの?も気になりますよね。、
もしかして、ポーネグリフを残した人の血を継いでるとか、そういう繋がりもあったりするのかな。)
■2種類の石と行き止まり
古代文字で刻まれていること・・・、これだけで真実への道のりは困難であるのに、、
ポーネグリフには情報を持つ石とそのありかを示す石の2種類が存在しています。

2種類の石があることに気付いたロビン in 空島(32巻)
なお、今まで登場した石は、
・オハラ【西の海】…内容不明
・アラバスタ【グランドライン】…古代兵器プルトンの在りかが記載。
・空島【グランドライン】…古代兵器ポセイドンが記載。(本来はジャヤにあったものが空島へ)
の3つです。ロビンが見つけたアラバスタと空島の石はいずれも情報を持つ石でした。
で、なぜこの2種類の石が残されたのか、その理由も気になるところなのです。
例えば、真実を解き明かそうとする人が古代文字を解読でき、石を見つけたとしても、
情報を持つ石で、必ず行き止まりになってしまいます。
そうなると、次の情報を持つ石は再びゼロから探さなければならず、
簡単に次の石を探す事ができない、そんな仕組みになっているのです。
(その上、そのテキストはラフテルまで届けなければならない・・・)
石の在り処を示す石を順番に辿っていけば、最後に歴史の真実が書かれた石が見つかる・・・。
グランドラインの厳しさを考えれば、この仕組みでも十分な気もするのですがそうではない、と。
で、なぜこんな2種類の石を組み合わせた仕組みになっているのかと言えば、
たぶん、一人(一世代)の力でリオ・ポーネグリフを完成させることを不可能するため、
つまり、「情報を持つ石のテキストをラフテルを届ける作業が何度も繰り返される事」を想定して、
作られたのではないか、と思うわけです。
■困難な道のりと長い年月
ちょっとロビンの経緯も確認してみましょう。
ロビンはアラバスタの頃までは、情報を持つ石のいずれかがリオ・ポーネグリフではないか、
と考えていました。
そして、アラバスタのポーネグリフに古代兵器プルトンの在り処が書かれていたことで、彼女は夢を諦めます。私が求めていたものは・・・リオ・ポーネグリフ
世界中に点在するポーネグリフの中で 唯一
"真の歴史"を語る石・・・(24巻)

その後、ロビンはDの名を持つルフィと旅することで、偶然にも空島でポーネグリフを見つけます。
そして、ロジャーが残したメッセージを見て、リオ・ポーネグリフの真実に近づき、ロビンの夢は再び蘇るわけです。
けれど本当なら、彼女の夢はアラバスタで終わりだったのです。
幼い頃から古代文字を読めた、天才考古学者ニコ・ロビンですら。。
普通では解読できない古代文字が使われ、しかも2種類の石がある。
そして、情報をもつ石のすべてのテキストをラフテルへ送らなければ、リオ・ポーネグリフは完成しない・・・
これだけ困難な作業を未来に託したのは「真実と思想が世界政府に根絶やしにされることを恐れた」事以外に、
短期ではなく長い年月をかけ、そして、一人ではなく何世代かの力で真実に辿り着く事を期待していた・・・、
そんな狙いがポーネグリフを残した人々にあったのかなと思います。
(世界政府の力が弱まる時期を予め計算していた、というのもあるのかも。)
■ラフテルに辿り着いたのはロジャーだけではない?
くだくだ書いていますが、、なんとかまとめに入ります。。
この世界にポーネグリフはどのくらい存在しているのか・・・
その中でラフテルへ届けなければならない情報を持つ石はいくつあるのか・・・
世界中に点在していること、ロビンの回想でたくさんの石が描画されていることから、
情報を持つ石は意外とあるように思います。
多くはないかもしれませんが、ロビンとロジャーが見つけた石以外にもあるはず。
(魚人島のポーネグリフがどちらの石なのか、も重要なポイントになってきますね。)

そして、空島のゴール・D・ロジャーのメッセージ。
ロジャーが空島のポーネグリフのテキストをラフテルへ届けたように、我ここに至り この文を最果てへと導く
(41巻)
実はそれ以前もテキストを導く作業は何百年と繰り返されていたのでは?
それが、白ひげが言った最期の言葉にも繋がっているのではないかと思うのです。
つまり、、そして未来 いつの日か
その数百年分の"歴史"を全て背負って
この世界に戦いを挑む者が現れる(59巻)
「数百年分の"歴史"」はロジャーを含めラフテルにテキストを送り届けた者達の歴史、
「全て背負って戦いを挑む者」とは、最後のテキスト届け、
リオ・ポーネグリフを完成する麦わらの一味(ニコ・ロビン)を指しているのかな、と。
ですが、こう考えてしまうと、、
ゴール・D・ロジャーがグランドラインを初めて制覇した事実が大嘘になりますよね(汗
いや、ウソというか正確には、初めてラフテルから戻って来たのがロジャーだった・・・、
というのが制覇の意味なのかもしれません。
それにクロッカスの、
「誰もそこにたどり着けずにいる」の部分とも矛盾してきます。(クロッカス)
『ラフテル』
グランドラインの最終地点であり
歴史上にもその島を確認できたのは海賊王の一団だけだ
伝説の島なのだ
さあな その説が最も有力だが
誰もそこにたどり着けずにいる(12巻)
でも、これはロジャーの「この文を最果てへと導く」とも矛盾してるんですけどね・・・。
この辺は微妙な話ですが、、ロジャーが空島にメッセージを残しながら、
実はラフテルまで行けませんでした・・・とか、は個人的には考えにくいと思っています。
まっ、とにかく・・・、
ラフテルにテキストを届ける事ができれば、その瞬間に送り人の役目は終えるわけで、
帰れずに、そこで人知れず息絶えたとしても、先人の意志は果たされたことになります。
ラフテルは行き方も困難だが、帰り方はさらに困難・・・、そんな場所なのかもしれません。
■ロジャーと大海賊時代が作られた理由
シャボンディ諸島で、ロジャー海賊団の副船長だったレイリーは、
と言います。そして、ロジャーは死に際に大海賊時代を作ります。我々もまた
オハラもまた
少々いそぎすぎたのかもしれん(52巻)
なぜ、ロジャーは見つけた宝(世界のすべて)を手にせず(手に入れているかもしれませんが)、
大海賊時代を作ったのでしょうか。
22年前の状況と今の状況を比べれば、その答えは自然と見えてくるような気がします。
・ルフィ、超新星、黒ひげのように自由(一部は野心と支配ですが)と夢を目指し、
多くの海賊がワンピースを目指す大きな力(一海賊団ではなく、もっと大きなもの)
・シャンクスや白ひげのようにロジャーの意志を継ぎ、新しい時代を支える力
・ドラゴン率いる革命軍が目指す、世界政府を倒そうとする大きな力
・自分が届けられなかった残りのポーネグリフのテキスト
(ロビンが送り届けるテキストで、言い換えれば、ワンピースを復活させるための最後のピース)
これらですよね。
大きな力と時代の流れ・・・、それは個人や一海賊団では持つことはできないと思います。
時代を変える程の環境が出来ていないと、空白の100年の真実を明らかにしても、
再び世界政府に根絶やしにされる・・・、そして、世界をひっくり返す事はできないと、
ロジャーは考えたのかもしれません。
それに、ワンピースが(仮に)巨大な王国の存在の思想だったとして、
その思想を受け入れるだけの準備が今の世界にはない、と考えたのかもしれない。
もしロジャーが不治の病でなければ、グランドラインを何周してでも、時代の中心に立ち続け、
世界をひっくり返すことが出来たのかもしれませんけど・・・。
■ロジャーがラフテルで気付いたこと
「我ここに至り この文を最果てへと導く」の言葉が正しければ、
ロジャーは間違いなくラフテルへ辿りつき、空島のテキストを送り届けているはず。
そして、ロジャーは、ラフテルで同じ意志を持った先人達が、
すでにいくつかのテキストを届けていた事を確認し、
あと少しでリオ・ポーネグリフが完成する事に気付いたのだと思います。
ある王国が未来に残したかった空百の100年の真実・・・
その思想が目覚める日が数百年かけてもうすぐそこまできている・・・
けれど、不治の病にかかった自分には時間が足りない・・・
ならば、自由を求める海賊たちにラフテルを目指させ・・・
私の意志と共に次の時代に懸けよう・・・
そんな想いが大海賊時代を作ったロジャーにあったんじゃないかなー。
とりあえず、終わり。
■あとがき
久しぶりに妄想したらかなり長くなりました・・・m(__)m
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます^^
ポーネグリフは考えれば、考えるほど疑問がでてきますよね。
今回は最終的にロジャーが大海賊時代を作った理由に流れ着きましたが・・・^^
ちなみに『ひとつなぎの大秘宝』ワンピースとは何なのかでは、
ロジャーだけが唯一ラフテルに行けたんじゃない?・・・、となっていますが、
今回は、ロジャー以外にもラフテルに辿り着いている事になってます。
まっ、視点を変えると、妄想の行き着く先も変わるということですね^^
次は今回書ききれなかったアラバスタのポーネグリフと世界政府との関係とか、
空島との比較とか、プルトンの設計図とか、その辺も書いてみようかな、、いつの日か。
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