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シャンクスの登場によって戦争があっさり終結してしまった事は、賛否両論あるみたいですね。
管理人の気持ちだけを書くと…、
最近のワンピース
【特に白ひげがスクアードに刺されたあたりから】の展開、
毎週のように意外性があり、予想できない展開に正直なところ少し疲れていました。。
勝手な想像ですが、こう感じていた人って結構いるんじゃないでしょうか。。
おもしろくてわくわくもするけど、読んでて少し疲れてしまう感じ。
今回の戦争終結が
『あっさり』と感じてしまったのは、
シャンクスが登場した後に、
"意外な"展開がなかったからなのかも。
内心では、
『まだ何か起こるんじゃないのか!?』 『革命軍も来るんじゃね?』 的な事を期待をしてましたから。。
ワンピースに対する欲深さが出たというか、そんな気がします。
ともかく、今はこの戦争は長かった…、そして終結して心から良かったと思うのです。
これが素直な気持ちなんですが、
それだけでは面白くないので、終結まで至った背景を少し考えてみました。
■なぜ赤髪海賊団の登場で、海軍本部は大人しく引き下がるのか?
まずは、戦力的な事を考えないと。
ちょっと過去の発言を振り返りますね。
ウォーターセブンでガープが世界の三大勢力について説明していました。
『四皇』の4人を食い止める力として『海軍本部』と『王下七武海』が並ぶ
このガープの発言は『海軍本部』単独では四皇を抑えられない。
だから(不本意ではあるが)一部の海賊を『王下七武海』という怪しい枠に取り込んで
なんとか世界の均衡を保っている事を意味していると思います。
四皇なんて、、海軍にとっちゃ食い止めるだけでおなかいっぱいなんだよ、と。
つまり、海軍本部だけでは『四皇』(4人)を抑える力もなければ、倒す力もないということです。
ただ、『四皇』でも実力差はあると思うので一概には言えないかもしれませんが。
この戦争での海軍本部の実力を見る限り、
『四皇』に対抗出来る”戦力”と呼べるのは残念ながら、
三大将(青キジ、黄猿、赤犬)だけだったと思います。
戦力だけなら
『海軍本部=三大将』と言ってもいいかもしれません。
(ガープ、センゴクの力は発揮されず、中将以下では白ひげの相手にもなりませんでしたから。)
さらに、ガープは元ロジャー海賊団副船長のシルバーズ・レイリーの事をこう話していました。
老兵とは言え、下手にレイリーを相手にすれば
思わぬ数の兵力を失うことになるぞ
今は特にいかん
おめェ海軍に二つの伝説を相手にしろというのか!?
シャボンティ諸島で対決した『レイリーVS大将黄猿』の詳細は分かりませんが、
老いてもレイリーが大将一人と五分で戦える力を持っていたことは確かです。
おそらくガープのこの発言も含めて考えれば、
海軍の最高戦力の大将を最低二人以上はかけないとレイリーは倒せない。それほどレイリーは強い。
だから、白ひげとレイリーを同時に相手にするのは困難であるということでしょうか。
現役の赤髪海賊団とすでに引退して高齢なレイリー(しかも一人)を比べれば、当然、赤髪海賊団が上でしょう。
白ひげはすでに死んでいましたが、赤髪海賊団がこの戦場に来たという状況は、
このガープが避けたかった
白ひげとレイリーを相手にするよりも悪い状況だったと思います。
海軍にとってはレイリー以上の強敵を連続で(しかもほぼ同時に)相手にすることになりますからね。
しかも、黒ひげ海賊団もいて、王下七武海も機能しない状態ではなおさらです。
過去、海軍と世界政府は四皇同士の接触を異常な程に警戒していました。
おそらくは、四皇同士の戦い自体を警戒しているという事もあるのでしょうが、
最も警戒していたのは
四皇同士が組むことじゃないでしょうか。
組まれて海軍を襲ってきたらやべェよ、負けちゃうよ(汗 と。 海軍は
四皇白ひげとの戦いでかなり疲弊していました。
そこに、もう一人の
四皇赤髪が来たのは、海軍にとって最悪な状況だったと思います。
この戦場に(おそらく野心家の)カイドウではなくシャンクスが来たのは、海軍には運がよかった。
ちなみに五老星の発言も赤髪海賊団の実力を示すものだと思います。
赤髪は暴れさせればこそ手に負えんが
自分から世界をどうしようという男でもあるまい
戦力的にも、『海賊』が『海軍』を上回ったからこそ、シャンクスの交渉は上手くいったんだと思います。
なので、実際のところ
海軍が大人しく退いたと言うよりも、
戦力的にも退かざるを得なかったと見る方が正しい気がしています。
もしも、シャンクスの交渉に応じず、戦争を続けていたら、確実に海軍は敗北を喫していたと思いますね。
それに、海軍の一番の目的はエースの公開処刑、すなわち、海賊王の血縁を断つ事。
(白ひげとの決戦は止むを得ずという経緯があったはずです。)
本当は海軍も望んでいなかった戦い…
ロジャーの血を断つという目的が達成された以上、戦う理由もない…
コビーの声が届いたんだよ!なんて事は言いませんが、
戦争の引き際としては良かったのではないでしょうか。
■黒ひげをみすみす見逃すなんて大問題だよォォォォォォォ~!?
白ひげ海賊団やインペル脱獄組はいいとして、
黒ひげも見逃すの?マジでか…。。
いや、本当にこれは大問題だと思うんですよね。
しかも、黒ひげにこんな宣言を許しておきながら、そのまま見逃すって…普通あり得ないでしょう。
よォく世界に伝えときなァ
平和を愛するつまらねェ庶民共!!
海兵!!! 世界政府!!! そして… 海賊達よ!!!
この世界の未来は決まった… ゼハハハ…!!
そう… これからは先は!! おれの時代だ!!!
『弱き庶民の平和を守るのが海軍の正義』と主張するなら、
その危険をここで潰さないと納得できないですよね。
ハンニャバルの正義も悲しく響く…
黒ひげを倒す事こそ
"正義"だと思うんですが、実際の海軍の
"正義"は普通ではないって事ですか。。
それとも理想と現実は違うってことですか?
海軍が黒ひげを見逃したことは、
かーなーり不満ですが、その背景もちょっと考えてみます。
まず、これも戦力的な問題があります。
・黒ひげがグラグラの実の能力を手に入れ、
白ひげと同じ世界を滅ぼす力を手に入れた事
・インペルダウンLv.6の囚人を解放し、海賊団として
強力な戦力を持った事
すでに、黒ひげ海賊団は簡単に下手に手出しできない存在になった。
おそらくは、現時点で四皇に並ぶほどの実力を手に入れたと。
すべての根本原因は黒ひげを七武海に選んだ世界政府と海軍なので、
『自分達で責任を取れよ!』 『サカズキィィィィィ、あんたの執念はそっちで見せてくれよ!!』 と言いたくなりますが、そこは抑えましょう。。
ちなみに、シャンクスや白ひげのほかにも、
『バーソロミュー・くま』ですら黒ひげの危険性を察していたのにね。
なぜ政府は気付かなかった?
--ゲッコー・モリア--
これで世界の均衡とやらも保たれるんだろ?
--バーソロミュー・くま--
いや おれはまったくの逆を想像しているが…まァ それはいい
なぜ、くまは黒ひげの狙いをすでに知っていた?
とは言え戦力的に脅威だったから見逃したというだけでは納得できない。
脅威だからこそなんとしても、ここで黒ひげ潰しておくべきなのですが、
それができなかった、もしくは全力でやろうとしなかったのはなぜか。
実はその辺が結構重要なんじゃないかなと思っています。
■if…(ここは余談です、流してください)
もしも、海軍が
『海賊=悪』という正義に固執せずに、
ドラゴンの息子と白ひげ海賊の追走を一旦中止して、
黒ひげ海賊団の殲滅に集中する。
もしくは、一旦赤髪海賊団と協力して
『赤髪様、、ここは一緒に黒ひげをやっちゃおうよ、、お願い…、ねっ!』 的な柔軟な選択肢があれば良かったですけど。
あの場所に黒ひげの味方なんて他にいないし、ほぼ全員黒ひげを恨んでる、
『海軍本部+赤髪海賊団+白ひげ海賊団』なら白ひげがいなくても圧勝できるでしょうに。。
ある意味、黒ひげを潰す最高のチャンスを逃したとも言えるかもしれません。
(ただ、黒ひげがここで死んでは今後の物語が成り立たないと思いますので、
この展開はあり得ないんですがね。。)
■海軍の正義は矛盾し始めている?
黒ひげをみすみす逃がす、または、全力で黒ひげを倒そうとしないところに、
実は海軍の抱える根本的な問題を感じたりするんです。
黒ひげ登場後に
『センゴクとガープは黒ひげを抑える』、
『三大将はルフィの逃亡を阻止する』という構図になってました。
どゆこと…?優先順位違うよね?
黒ひげ=庶民の平和を脅かし
世界を恐怖に落としいれる存在
(実際、黒ひげもワンピースを狙ってますが…)
ルフィ=エースとロジャー(海賊王)の意志を継ぎ、
ワンピースを復活させる可能性のある存在
(しかも、世界政府を倒そうとするドラゴンの息子)
二人を倒すことの意味はそれぞれ、
黒ひげを倒すこと=『世界(市民)の安全を守る』という
本来あるべき海軍の正義 ルフィを倒すこと=『ワンピース』と『自分たちが隠した歴史』の復活を阻止するための
世界政府都合の正義 こう思えるんですよね。
海軍本部の最高戦力である三大将を後者に向け、
(『残り』と言っては失礼ですが…)、ガープとセンゴクを前者に対峙させる。
世界政府の不都合さを隠すための正義に囚われて、その危険因子の排除にあくまでも固執する。
一方で、世界に
『おれの時代だ』と宣言し、市民の安全を奪う可能性がある黒ひげの排除を疎かにする。
つまり、海軍が危険度の重きを『ルフィ>黒ひげ』とするあたりに、 まさに今の海軍の抱える問題とこの世界の大きな問題が
あるんじゃないかと思わされるんですよね。。
おそらくは海軍が黒ひげを見逃したり、本気で黒ひげと戦わなかったのは、
こういう世界の問題を読者に感じさせるためでもあったんじゃないかと思いました。
実際、黒ひげが去る時には、誰も追いかけようとする仕草すら見せませんでした。
黒ひげに対しガープとセンゴクが様子を見ている一方で、
ルフィには黄猿も青キジも最後まで諦めようともしないで、恐ろしい程の執念も見せていましたから。
赤犬の執念もルフィじゃなく黒ひげに向けていれば…、評価は上がったのに。。
この辺の海軍の正義に対する考えは20年前のオハラとほとんど変わっていないように思います。
これまでどおり世界政府都合の正義を守ろうとするのか…
それとも、スモーカーやコビーのような新しい志?を持つ海兵の登場によって、海軍に変化は起きるのか。
海軍の
今後に期待します。
すいません。長くなってしましました…
ここまで読んで頂いてありがとうございました。。
ついに、ハンコックのP.O.Pがキタァァァァァーーー!!
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