ワンピース 第603話 心に留めておく事とルフィの麦わら帽子

2010年11月08日

ジャンプ49号、ONE PIECE ワンピースの感想です。
(ワンピース以外の感想は別記事で)

以下、ネタバレになりますので、ジャンプを読んでいない方はご注意ください。

■■前回の感想次回の感想■■

【タイトル】
第603話 心に留めておけ

【扉絵】
「サンジとかわいいリスが一緒にパイを作っているところ」
サンジは美女より小動物に囲まれた方が似合う、かも。

【本編】
今回は回想が多かったので、分けて感想を書いていきますね。

■カリブーと麦わらの一味(偽)

戦桃丸はルフィを捕まえられなかったどころか、
レイリーがいたせいで海賊を結構取り逃がしてしまったようです。

それに連れてきたパシフィスタは2年前のプロトタイプだと話していました。
海軍も2年間、何もしていなかったわけではないようですね。

で、うまく逃げた麦わらの一味(偽)とカリブー。
偽者たちはカリブーによって始末されてしまったようで・・・。

しかも、カリブーはロギア系?の能力者のようです。
見た目はMr.3のドルドルと似ていますが、、何の能力なんでしょうか。

最後にカリブーはルフィ達を海底まで追いかけてきました。
邪魔して来そうですが、ルフィ達がロギア系の対抗手段を身に付けたかがこれで分かりそうです。

■レイリーとロジャーと麦わら帽子

レイリーの回想に二人の出会いが少しだけ出てきました。
レイリーは家を焼かれ、盗んだ船で暮らしていたようですが、何があったんでしょう?

img002_20101108194229.jpg
ここはどこ?
ローグタウン??
レイリーも東の海出身???

そこへふらっと来たロジャーですが、このコマにびっくり!?

ロジャーとレイリーの出会い、麦わら帽子
ルフィの麦わら帽子!?

回想の後、レイリーは「ルフィは一段とあの帽子がよく似合うようになった」と言っていたので、
ロジャー→シャンクス→ルフィと受け継がれていた、という事で確定?

そうであった場合、ロジャーがシャンクスに帽子を渡した時期が気になります。
バギーの回想ではシャンクスが見習いだった時、すでに帽子を被っていました。

シャンクスとバギーのケンカ
喧嘩する二人。
この時、若き日のレイリーも出ていましたね。
(3巻)

でも、バギーはルフィの麦わら帽子を見て、シャンクスを思い出し、踏みつけ
挙句の果てには唾を吐くというとんでもない行動をしていました。(詳しくは2・3巻を読んでね。)

バギーはロジャーをかなり慕っていたので、ロジャーの遺品にそんなことをするとは思えない・・・。
なら、バギーが見習いになる時はすでにシャンクスのモノになっていた、ということかな。
(見習いになったのもシャンクス→バギーの順番?)

それに、この3巻の回想がロジャー海賊団の一番古い場面だと思うので、
・白ひげはルフィの麦わら帽子を見て、若き日のシャンクスを思い出していた
・戦友のガープも帽子には一切触れていない
事も含めて考えると、ロジャーが海賊として名を挙げる時にはシャックスに譲っていたということかなー。

■世界をひっくり返す

あと気になったのはこの台詞ですねー。

おれはロジャー
この出会いは運命だ!!レイリー
おれと一緒に世界をひっくり返さねェか!!?

「世界をひっくり返す」。この台詞は白ひげの最後の言葉でも出てきました。

興味はねェが あの宝を誰かが見つけた時
世界はひっくり返るのさ
(59巻)

ふむふむ。
エースの最後の言葉で出てきた「ルフィの夢の果て」、過去編でサボとエースに話したルフィの夢、
そして、シャンクスが言った「船長と同じ言葉」
全部、「世界をひっくり返す」っぽい感じがしてきましたねぇ・・・。

【関連記事】
ワンピース ポートガス・D・エースに起きた出来事の意味を考える


白ひげの言葉の並びも「ワンピースを見つける→世界はひっくり返る」なので、
ルフィの「夢の果て」という意味とも合致しますし。

でも、「世界をひっくり返す」の具体的なところは分からないんですけどね。
ワンピースが何かも分かってないので当然だけど。

【関連記事】(妄想多め。)
ONE PIECE 『ひとつなぎの大秘宝』ワンピースとは何なのか


あと、レイリーはロジャーの1人目の仲間・・・、ということでいいよね?

■暴走のサンジ

サンジが暴走気味ですね^^
ナミを見て、海中に飛んでいきました・・・。
ブルックも心配していましたが、人魚に囲まれたら確実に「幸せ死に」しそうです。。

ちなみに、サンジの左目が出ている事(せめて、髪型が変わった事)に
誰も触れないということは、このままスルーされていくのかな??

■麦わらの一味と読者が心に留めておかなければならないコト

はっちゃん達がシャボンディ諸島にいなかったのが気になっていましたが、
1年前、デュバルと同じようにサニー号を守り、大怪我を負っていたようです。
今も魚人島で療養中とのこと。

で、残りの1年間、サニー号を守っていたのはバーソロミュー・くまでした。
くまについて、戦桃丸がこう話していましたが、

二年前の・・・"クマ公"の行動の意味は結局謎に消えたまま
だが人格を失った後も続いた"クマ公"の奇行を見れば・・・
"麦わらの一味"はいつか必ず!!
この島に再集結する日が来るとわかってた・・・
(第599話)

奇行というのは、サニー号を守ろうとした一連の行動を指していたようですね。
戦桃丸は理解できなかったようですが。。
あと、Dr.ベガパンクと交された約束によって埋め込まれたプログラム。

「麦わらの一味の誰かが再びこの船に戻ってくる日まで海賊船を死守せよ」

ふぅぅ、くまぁ・・・。
今、ワンピースを楽しめているのも、全部、くまのおかげです。ほんと感謝ですね。

でも、Dr.ベガパンクはこのプログラムの内容を知っているはずですよね。
ベガパンクってどんな人なんでしょうか。
科学技術の追求しか頭に無い感じがするけれど、カラクリ島の人たちも英雄扱いしていたし、
くまのとの約束はしっかり守るくらいだから、悪い奴では無さそう。。

しかし、まぁ、フランキーがこんないい話をしているのに、
一味は「ガツガツ」「ボリボリ」とメシに夢中だし、
あいからずルフィは「くまみてェな奴やっぱいい奴だったのかー」とのんきな事言っているし。
ちゃんと心に留めて置いてよ!


ということで今回は終わり。

くまの事実は薄々分かってはいることなので、驚きはあまりなかったですが、
ロジャーの麦わら帽子はびっくりしましたね。

麦わら帽子もロジャーから受け継がれる物(意志)だったとは・・・。
レイリーがルフィを見て、泣いていた気持ちがさらに伝わっていきますね。

あとは、シャンクスがルフィに麦わら帽子を預けた理由も気になってきます。

船長だったロジャーの形見を、東の海で出会った一人の少年に預けてしまうとは・・・。
それほど、ルフィにロジャーが重なって見えたのか。
それとも、シャンクスはロジャーから特別な遺言を受け取っていたのか!?
(「おれたちの夢を叶える海賊を探せ」とか。)

それに、このシャンクスとの約束の言葉。

いつかきっと返しに来い
立派な海賊になってな
(1巻)

「返しに来い」っていうのは、シャンクスに返すという意味じゃなく、
ロジャーの夢を叶えて、ワンピースがある場所に戻す・・・、という意味がある?
深いぜ、、ワンピース!

■■前回の感想次回の感想■■

まだ全然、読めてない・・・GREEN。


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ONE PIECE 『ひとつなぎの大秘宝』ワンピースとは何なのか

2010年09月06日

ジャンプでは4週間休載だし、物語としても一区切りつきそうなので、
一度「ワンピースが何か」についてじっくりと考えるいい機会かなと思い書きました。
内容はこれまでバラバラと書いてきた事をまとめている感じになっていますが。

以下、ジャンプ最新号の内容を含みますのでご注意ください。

■ONE PIECEという物語の始まり。

おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ
探してみろ この世のすべてをそこに置いてきた(1巻)

ロジャーはワンピースの事を「おれの財宝か?」とまるで自分の集めた(金銀)財宝のような表現をしています。
しかし、ロジャー海賊団の見習いだったバギーは、

この船の海賊たちも
宝に対しちゃおっとりした事ばかりいいやがる(3巻)

と、ロジャーたちが財宝に興味がなかった事を証言しています。
「おれは財宝に興味がないから置いてきた(捨ててきた)」という見方もできますが、
それだとその財宝を「この世のすべて」と言うのはやはりおかしいです。

ワンピースが「この世のすべて」なら、(金銀)財宝のようなものとは考えにくし、
まして、ロジャーの個人的なものである可能性も低いです。
おそらくワンピースとは「この世界の人々すべてに関係するもの」だと想像できるのですが、
ロジャーから語られたのは、今のところこの言葉だけ・・・。

そもそも、「誰がワンピースと呼び始めたのか?」「なぜひとつなぎの大秘宝とも呼ばれているのか?」
「そして、ワンピースとは一体何か?」
、具体的なところはまったくの謎です。

■クロッカスとワンピースのある場所

ロジャーが望んだとおり、多くの海賊達はロジャーの財宝を目指し海に出るようになり、
大海賊時代が始まります。
ルフィもまたワンピースを目指しグランドラインへ入るのですが、
その在りかを初めて言及したのは双子岬の灯台守クロッカスでした。

(クロッカス)
『ラフテル』
グランドラインの最終地点であり
歴史上にもその島を確認できたのは海賊王の一団だけだ
伝説の島なのだ

ウソップがワンピースがそこにあるのかと聞くと・・・

(クロッカス)
さあな その説が最も有力だが
誰もそこにたどり着けずにいる(12巻)

のちにクロッカスがロジャー海賊団のクルー(船医)であったことが判明しますが、
彼は「ワンピースはラフテルにある説が最も有力」とルフィ達に説明しています。
しかし、この説明には気になる点があって、それは海賊王のクルーだった張本人が、
「上陸ではなく、ラフテルの存在を確認しただけ」と言っている点、
それにクロッカスですら「ラフテルにワンピースがあること」をはっきりと把握できていないという点です。

クロッカスはすべてを知っていた上で、ルフィ達にこのような説明をした可能性もあり得ますが、
素直に受け取れば、ロジャー海賊団はワンピースはおろか、ラフテルも確認しただけで、
上陸もできなかったということになります。ただ一人、ロジャーを除いては。

■ワンピースは何か?その核心に迫る白ひげ

ロジャーとクロッカスがあいまいな発言に留まっていた一方で、
「ワンピース」の核心に最も迫ったのは、奇しくもロジャーのライバルだった白ひげでした。

白ひげは自らの死に際の言葉にワンピースの重要な情報を詰め込みます。

(白ひげ)
そして未来 いつの日か
その数百年分の"歴史"を全て背負って
この世界に戦いを挑む者が現れる
センゴク お前達「世界政府」は いつか来る
その世界中を巻き込む程の巨大な戦いを恐れている
興味はねェが あの宝を誰かが見つけた時
世界はひっくり返るのさ
誰かが見つけ出す その日は必ず来る
"ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)"は実在する(59巻)

この言葉のポイントを絞ると以下の4つになると思います。

(1)ワンピースが実在するのは間違いない
(2)ワンピースが数百年分の歴史と関わりを持っている
(3)世界政府はワンピースが見つかることを恐れている
(4)ワンピースが見つかると世界がひっくり返る

1番は「白ひげもロジャーの意志を継いでいた!」的な事を感じさせるのですが、
ワンピースが実在するモノであることがはっきりします。

2番はワンピースが「空白の百年」「ポーネグリフ」「リオ・ポーネグリフ」といった、
オハラの学者たちやロビンが知りたがっている歴史と関わりがあることを示しています。

そして、3番が最も重要だと思うのですが、
これはオハラのクローバー博士の打ち立てた「空白の100年に関わる仮説」とつながります。

(4番は一番最後に少しだけ妄想しています。)

■歴史と世界政府が恐れるもの

20年前、オハラのクローバー博士は五老星にこう指摘していました。

"滅びた者達"の"敵"がもし現在の世界政府ならば
"空白の100年"とは世界政府によってもみ消された不都合な歴史とも考えられる

遥か昔の文献と発見したいくつかのポーネグリフを読み解くことで
我々はやがて一つの国の存在に気付いた
今はもう跡形もないが文献の上に浮かび上がったのは
ある巨大な王国の姿

古代兵器は確かに世界を脅かす
だが それ以上に歴史とともに呼び起こされる
その王国の存在と思想こそが
お前達 世界政府の脅威なのではないか
(41巻)

クローバー博士はこの時「ワンピース」という言葉は一切口にしていませんでしたが、
「数百年分の歴史」「世界政府の恐れているもの」という共通点を考えれば、
白ひげの最期の言葉とクローバー博士の仮説は合致します。
それに、シャボンティ諸島で元ロジャー海賊団副船長のレイリーは、

(レイリー)
我々もまた オハラもまた
少々急ぎすぎたのかもしれん(52巻)

と言って、ロジャー海賊団が冒険の果てに見つけたものとオハラが探求した歴史、
この二つを重ねるような言い方をしています。
つまり、これまでのONE PIECEの物語を繋ぎ合わせて考えてみると、

ワンピースとは・・・・
800年前に世界政府によって滅ぼされた
"王国の存在"とその王国が持つ"思想"

ではないかと思うのです。
白ひげとクローバー博士の仮説をMIXするとこんな感じになります。

・リオ・ポーネグリフが完成することで、空白の100年が解き明かされ、歴史が一つに繋がる。
・同時に、800年前に連合国(現世界政府)によって滅ぼされた王国と思想(ワンピース)が呼び起こされる。
・その王国の"存在"と"思想"が復活することによって、世界を巻き込む巨大な戦いが起こる。
・その戦いの結果「世界はひっくり返る」。

しかし、一番重要な王国の存在理由や思想はまだ明らかにされていません。
なので、これがワンピースであるとしてももちろん具体的なところは分かりません。
ということで・・・・、ここからはいつもの妄想になります。

■ワンピースは故郷のようなもの

ワンピースって実は「世界の起源や故郷のようなもの」なんじゃないかなと思っています。

つまり、ラフテルにあるだろうその王国の存在は、この世界のすべての種族が生まれた場所=世界の起源、
その王国の思想は、その場所がすべての故郷で、種族という枠を超えて平和に暮らす事ができる。

そんな存在理由と思想を兼ね備えているのがワンピースなんじゃないかなと。。
で、そんな仮説を立ててみると、いくつかのつじつま合わせができるのです。

・「オールブルー」

オールブルーは分断された4つの海を一つに繋ぐというのが、一般的には有力かも知れませんが、
そうではなく「すべての魚類の原種が住む海域」と考えれば、これもまた「故郷」を意味します。
つまり、オールブルーはラフテル周辺にある特殊な海域で、
そこを起源に魚たちは4つの海に広がっていった、そんな可能性があるということです。

・「世界がひっくり返る」

白ひげはワンピースが見つかると「世界がひっくり返る」と言います。
これも4つの海が一つになる地形的変化と考える事もできますが、
この世界で最も遠い場所「最果て"ラフテル"」にこの世界の起源があった・・・
そんな事実があったとしたら、それは世界の人々の世界観をひっくり返す意味にもなるし、
世界の始まりと終わりの場所をひっくり返す意味にもなり得ます。

・「なぜ世界政府は歴史を消したのか」

この謎も一応説明ができます。それは900年前に始まる「連合国」と「巨大な王国」との戦争。
ドフラミンゴが言ったように勝ったものが「正義」であるなら、何も隠す必要はないのです。
それどころか、国家間の争いであるなら、勝者はその事実を歴史に残すべきです。

しかし、勝者にも関わらず世界政府が事実を歴史に残せなかったのは、
滅ぼした相手が実は「自分達の故郷であり、先祖だった」からなのではないかなと。
それを知ってなお戦争を挑んだのか、滅ぼした後に知ったのかは、妄想が広がるところですが、
今の世界政府がこの世界の故郷(起源)を滅ぼしたのなら、その戦争が本当に正しかったのか・・・、
人々の大きな疑念を巻き起こす事になるのではないかと思います。

・「ひとつなぎの大秘宝という呼び名」

何よりもワンピースが「ひとつなぎの大秘宝」と呼ばれる理由にもなります。
ONE PIECEの世界では、「奴隷」「人身売買」「特定の種族に対する差別」「隔離社会」のような、
人と人を精神的に分断する(差別する)問題を頻繁に取り上げます。

ワンピースが、人や動物も魚も同じ場所で生まれ、そして平和に暮らす事ができる故郷を示すものであるなら、
それは種族に関係なく、身分に関係なく、すべての人と人(生き物)を繋いでいく可能性があるという意味で、
「ひと(人)つなぎ(繋ぎ)の大秘宝」と呼べるんじゃないでしょうか。

■最後に、、
(たった一週間で仕事を再開したらしい)尾田さんはSBSでこんな事を言っていましたよね。

最初からやりたいことはひとつです。
色んな話がつながって、"最終章"が一番おもしろくなる漫画。
ONE PIECEという大きな話の今まだ中盤です。
お時間がある方はどうぞお付き合いください。
誰も読んだことのないストーリーに挑戦中です。(54巻)

尾田さんがこれまで描いていた話を1つに繋げようとしているのはこの言葉を聞くと分かります。
きっと、ワンピースも「オールブール」や「空白の100年」、「古代兵器」のような単一のものではないと思います。
ワンピースが「故郷じゃない?」というのはあくまでも現時点での個人的な妄想ですが、
そんな感じの・・・、人や夢とかすべてを繋ぐものがワンピースだと想像しながら、
読んでいくとますますおもしろいんじゃないでしょうか、、、、ONE PIECE!


最後はすごい適当になってる感がありますが・・・、
ここまで読んでもらってありがとうございました。m(__)m

ワンピースは実在する!

アニメ ワンピース 第460話 巨大艦隊あらわる 襲来!白ひげ海賊団

2010年08月01日

気になる場面がいくつかあったので、アニメ ワンピースの感想です。

■真実を知った市民の反応

エースがロジャーの息子という事実がシャボンティ諸島へ流れますが、一般市民の反応はこうでした。

「あの大悪党に子供がいたとは」
「捕まって一安心ね、海賊王の息子なら残虐に決まってるもの」
「とっ捕まえてオークションに出していたらどんだけ儲かったのかな」
「てへへへ、この処刑は最高のショーだ」

原作には新聞記者の「まだ海賊王の血が生きていたのか…」という反応しかなかったので、
よく分かりませんでしたが、今回の反応を見ると、
この世界でエースの存在を人々がどのように捉えていたのかが良く分かりますね。。

読者目線だとロジャーがそんな大悪党であるようには思えませんが、
これほどロジャーが嫌われているのはやはり世界政府の情報操作があるからでしょうか。

■ロジャーとガープ

(ロジャー)
お前なら仲間ほど信頼できる!!

ロジャーにこうも言わせる背景って何なんでしょうかね。
ずっと気になってます。やっぱり「D」なのかな?

■ガープとルージュ

前にポートガス・D・ルージュはガープの娘の可能性もあるよなぁ、
と思っていたんですがアニメを見ても二人に親子と思わせる場面はなかったですね・・・

それにしてもルージュは綺麗な人です。
そばかすもちゃんとあるし、エースは確実に母親似ですね。

女の子なら「アン」
男の子なら「エース」

コメントで頂いた事もありますが、実在する女海賊"アン・ボニー"。
「アン」と「ボニー」だから、エースとボニーは双子??

でも、ルージュが抱いているのは「エース」だけなんですよね。

なんで「アン」という名前をここで出したのか・・・。
単純にロジャーは男か女どちらが生まれるか知らなかったから、
あと、エースの名付け親がロジャーであることを明示したかったから、
だと思うんですが、それでも何か引っかかりますよね。


■コーティング船

シャボン玉のようにキラキラと光りながら登場した「モビー・ディック号」。
海上に現れてからも効果が持続するのかなぁと気になっていたのですが、
次週の予告で「パン!」と割れていました。

で、先週の感想でキラキラが原作にもあったというコメントをもらったので、
今回もコミックを見返したら、、

モビー・ディック号
左のコマ:「パン!!」「パン!!」
右のコマ:帆には光沢も。

「パン!!」がちゃんとありますねー。これも気付かなかった・・・

海上に出ると効果が切れるということは、魚人島って空気ないのかな。。
それともコーティング専用の船着場があるのか・・・

あと今週もイワさん出てこなかった。来週から代役だと思いますが、さてさて。


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アニメ ワンピース 第459話 決戦の刻迫る!海軍最強の布陣

2010年07月18日

アニメ ワンピースの感想です、短めの。

■新OPについて

曲はスローテンポで、エースとルフィの2人を絆がじっくりと伝わってくるものでした。
噂どおり歌詞は今後の展開にあわせて書かれている印象を受けましたねー。

泣き虫だった頃の僕を想う
誰かの背中をがむしゃらに追いかけた
『強くなりたい』って

とか、

「大切なもの失いたくはないから」

とか、ルフィの兄を想う気持ちがジーンと伝わる歌詞でした。
絵もかっこよかった、特にクロコダイル。

でも、あれですわ。
子供の頃のエースとルフィの笑顔とか見たら、そりゃ泣きますわ。
これは「毎週泣いてください」ってことなんですね、分かります。

youtubeに上がってたので、とりあえず貼っておきます。。



■本編

原作ではなかったカットが多かったなぁと後で見直して気付きました。
(一般人が少し「金獅子のシキ」の話をしてましたし、海兵の細かい台詞とか。)
特に気になったのは、戦争前のガープとセンゴクのやりとりですね。
「エースの出生を暴露する件」についてこんな感じの会話をしてました。

(ガープ)
わしは納得できぬ、そんな必要があるのか

[略]

(センゴク)
この件について当事者としてお前 にも重大な責任があるんだ
それを忘れるなガープ

ガープはやっぱり反対してたんですね。
だとするとはガープがエースの事をセンゴクに教えたわけではなさそうです。
情報は全部サイファー・ポール経由で集めたんですかね。。

あと、イワさん出てこなかったですね。
インペル脱獄組のやりとりがもっとあるはずなんですけど、、
今回はカットされちゃったのかな。。

で、今回はセンゴクがエースの父親がロジャーであることを暴露して終わり。
来週は白ひげ海賊団登場とガープとロジャーの会話、ルージュの話になりそうです。

最後の予告で、モビーディック号がキラキラ光ってたのも気になった。
あれがコーティングなのかな?


先週までの麦わら一味の話が原作とうまくリンクしていたり、今週の原作にはない場面が多いのを見ると、
尾田先生がアニメチームに(積極的に)情報提供をしているように思いました。
アニメもどんどん盛り上がっていきそうな予感です。


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ワンピース 「海軍の英雄」モンキー・D・ガープの心情を察してみる

2010年04月29日

モンキー・D・ガープについて考えてみました。
以下は最新号のジャンプのネタバレを含みますのでご注意ください。

■なぜガープはダダンに…?

「ガープはルフィとエースを海兵にしたいのに、なぜ山賊のダダンに預けるのか…?」
ダダンが山賊である事が分かって、さらに高まるこの疑問。。

海兵にしたいと思うなら自分で育てるなり、コビー達のように海軍の中で育てればいいじゃないかー。
「海軍の英雄」ならそれも許されるんじゃない??
その考えるのは当然ですよね。分かります。

ただ、このような行動をとったのにもいろんな背景があるはず。
その辺を中心にガープについて、いろいろと考えてみたいと思います。

■ロジャーからエースを引き受けた背景とか

ガープは無理やりロジャーに押し付けられる感じでしたが、その彼の頼みを聞くことになります。

ロジャーとガープ
敵だったガープに
自分の子を託すロジャーの真意とは?
ONE PIECE 56 より)

この二人の関係がどの程度のものだったのかは分かりませんが、
ガープはポートガス・D・ルージュを匿い、生まれたエースを自分の故郷で育てようとします。

しかし、「生まれてくる子に罪はない」とは言え、この行為は海軍の「正義」から反したものです。
ある意味では最大の「裏切り行為」とも思えるこの行動。
それに、これまでのガープの言動を見ても「絶対的正義」や「世界政府」を信じて、
海兵をやっているわけではなさそうなんですよね。

そして、ガープは何十年も海兵をやっていて、中将という地位にまでついた人間。
海軍の内情や世界政府の意図は十分に理解しているはず。

そんな彼が「正義」に反してもエースを育てようした理由…

ロジャーの意志を尊重した(Dの名・Dの意志が関係している)
・自分の身を賭してエースを生んだルージュの気持ちに心動かされた
・ガープとルージュは何かしらの血縁関係がある(根拠なき推測)

などいろいろと思い巡らせてしまいますが、
ガープも「Dの意志」の事を知っていて、エースを育てる事でその意志を受け継ごうと考えた気がしています。
(結果、そのロジャーの意志はエースに、そしてルフィへと受け継がれる事になるわけですから。)

■エースを生かすためには何が必要か

世界政府が海賊王"ロジャーの血"を根絶やしにしなければならないと考えている以上、
その存在自体が「罪」となる

何よりもエースを生かすためにどのような環境が必要なのかをガープは考えるはず。

もし、ガープ自身でエースを育てようとすれば、海軍・世界政府に知られる可能性は高くなりますよね。
海軍(青キジ、つるなど)の関係者に預けても結果は同じ。
それに、ガープと言えど「世界政府」を説得するのも無理でしょう。

結局、"最弱の海"と呼ばれ世界政府や海軍本部から遠く離れた"東の海"で、「自分の故郷」、
そして、世間から身を隠さなけれ ばならない山賊という人間に預けることが、
エースの存在を知られないため、そしてエースを生かすためにはベストだったということでしょうか。

■ルフィをダダンに預けたのは?

今から10年前、
エースが10歳でルフィが7歳の時にガープはルフィをダダンに預け一緒に修行させようとします。

ルフィをダダンに預けた理由を考えると、
「エースを気にかけて」というのが大きかったように感じています。

(ガープ)おいエース 最近荒れとるらしいな
(エース)ジジイには孫がいるんだろ?そいつは…幸せそうか?
(ガープ)ああルフィか 元気に育っとるわい
(エース)おれは生まれてきてもよかったのかな…
(ガープ)そりゃおめェ生きてみりゃわかる

このやりとりは印象的な場面ですが、会った事のないルフィの存在を意識するエース
そして、生きる意味を見出せずに悩むエースを見つめるガープ。

この場面を読み返すとガープはあえて二人をあえて引き合わせ、
『ルフィをエースの「生きる意味」にしたいという意図』が感じられるですよね。
まぁ、ガープの事なのでそこまで深くは考えず、直感的なものだったのかもしれませんが。。

これも結果論ですが…、
二人の出会いでエースはルフィの"兄"として生きる希望を持ち始めるわけです。
ルフィを守るエース
泣きそうなルフィを守ろうとするエース…
(あぁぁ、このコマだけで泣きそうになる。。)
ONE PIECE 巻57より)

この辺は次回以降詳しく分かるはずなので、置いておきます。。

■ルフィとエースを海兵にすることは本当にできたのか…

で、本題と言うかこの疑問。
ガープはエースとルフィを「最強の海兵にしたかった」とよく口にしますが、
本当にそんな事ができたんでしょうか。
エー ス自身はこう言っています。

迷惑なことにおれもルフィも
世界的大犯罪者の血を引いてんだ
海兵なんてなれるわけねェ…

エース、海兵にはなれない
"その血"が持つ意味を本人がよく知っていた…
ONE PIECE 54 より)

自分が世界からどのように思われているのか…
自分は存在してはならない人間…
それは、幼い頃の経験からエース自身が一番理解していたはず。

センゴクはエースがスペード海賊団として名乗りを上げたとき、「D?どこの出だ?」と言っています。
そして、最終的にエースがロジャーの子であることも突き止めてしまうわけです。

スペード海賊団、センゴク
センゴクは"D"に敏感に反応する。そして、
ロジャーの子がやはり生きていたと気づく。。
ONE PIECE 巻57より)

エースの出生を隠して海兵にしてもいつかは突き止められてしまうでしょう。
逆に出生を明かして海兵にしようとしても、海軍は赤犬など「絶対的正義」を主張する将校がほとんどなわけで、
ロジャーの子を受け入れられるはずがないとも思います。
それに、世界政府も決して認めないでしょう。
それは、たとえガープが"海軍の英雄"であっても…

ルフィもエースが言うように同じなんですよね。
今の時代では死んだロジャーよりも、実はドラゴンの血の方が危険度は高いように思ったりしますし。

だから、ルフィもエースと同様に、その存在自体が許されないわけで、
ルフィも初めから海兵になれるわけがないように思うんです。

■"海軍の英雄"ガープの責任はどこへいくのか

貴様が"海軍の英雄"と呼ばれていな ければ
一族すべての責任を取らせるところだがな!!

ガープ!!

ガープとセンゴク
ガープに詰め寄るセンゴク。
ONE PIECE 54 より)

海賊王の息子を育て、自分の息子は革命家、そして、孫は海賊で数々の事件を起こす。
ルフィが暴れている報告を受けるたびにいつも喜んでいるようにも見えるガープですが、、
彼の責任問題にならないのがかなり疑問なところです。
"海軍の英雄"という名声にはそれを補っても余るほどの価値があるという事でしょうか。

それに、ガープが過去にどれ程の活躍をしたのかは興味があります。
もしかしたら、ロジャーを捕まえた功績はすべてガープのモノになっていたのかも。

ロジャーはガープのところへ直接出向いて自首をした?
一番上に掲載したロジャーとガープの場面はその直後のようにも思えます。

あと、実はセンゴクがガープの事を「世界政府に報告していない」ような気もしています。
エースがロジャーの息子であり、彼を捕らえたことは世界政府に報告しているとは思いますが、
ガープ関係の情報はセンゴクが伏せているようにも思うんですよね。

■「自由」、そして「夢」と「運命(さだめ)」

0巻でガープが言った台詞。

自由にやるにはこれ以上の地位はいらん

ガープ、サウロ、つる、青キジ
ガープの周りに「サウロ、つる、青キジ」がいるのも
気になる場面。
(ONE PIECE 0巻より)

ガープが海軍に居続ける理由とその本心は分からないところは多いですが、
ただ、ガープも「自由」を求め海兵をやっているようです。

「自由」はロジャー、ドラゴン、ルフィ、エースに共通して見えてくる信念で、
「Dの意志」とも深く関わるテーマだと思います。

フーシャ村の村長はルフィが海賊になった事を「夢か運命(さだめ)か」とつぶやきます。
きっと「Dの名を持つ者」は海賊、革命家、海軍…、その立場に関係なく
「自由を求め続ける使命」の様なものがあるのだろうと感じてしまうんです。

だからこそ、ガープも二人を強制的に海兵にするような事もしなかったとも思うんです。
最終的には本人の「意思」に委ねなければならないと。。

ガープの苦悩
海兵と家族、その狭間で苦しむガープ
ONE PIECE 巻57より)

処刑台の上で見せたこの苦痛な表情。。

そして、結果的に何もできず、エースを死なせてしまったガープは今何を思うのだろう…
後悔…無念…無力感…正義への疑念の高まり?…
「正義」に反してまで、家族としてエースを守ってきたガープの心中は計り知れないものがありますね。

おしまいです。
「まとまりがない感じ」が強い記事になりましたが、ご了承ください。m(__)m

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映画のDVD早くでないかなぁ…