アニメ ワンピース 第502話 自由はどこにある?少年の悲しき船出

2011年06月12日

はいっ、今週のアニワン感想です。

■ダダン一家と「逃げない」

エースとルフィのピンチに現れたのはダダン達でした。

ここは逃げるが勝ちと、真っ先に逃げようとするダダンですが、
エースが「おれは逃げない」とその場を去ろうとしません。

このエースの「逃げない」姿勢は、彼らしくもあるのですが、
弱点のような気もして、とても歯がゆい気持ちになります。

ルフィがポルシェーミに捕まった時も同じような事があったし、
スペード海賊団として名乗りを上げた時も、白ひげから逃げようしませんでした。

頂上決戦で赤犬の挑発に乗ってしまった時も、「許さない」というよりも、
白ひげをバカにする奴からは逃げないという気持ちだったのかも知れません。

このエースの逃げない姿勢の詳細は来週分かるはずなので、
今回はこの辺までにしておきますが、エースの結末を考えると、
とても複雑な気持ちになってしまうんですよね。。

■ダダンとエース


結局、エースを放っておけずダダンもその場に残ることに。

ダダンは初めエースの事を「見離している」「憎まれっ子世に憚る」「鬼の子だよ」と陰口をたたいていました。
エースはその事を聞いていたので、ダダンを信頼できなかったでしょうし、きっと嫌いだったはず。

でも、この時ダダンはエースのピンチに駆けつけ、エースの命を守ろうと一緒に戦ってくれました。
エースの最後の言葉。

そうだお前いつかダダンに会ったら
よろしく言っといてくれよ
何だか死ぬとわかったら
あんな奴でも懐かしい
(59巻)

ダダンの一連の行動を見れば、エースが「あんな奴」と言った意味も、
「懐かしい」と言った気持ちも良くわかりますよね。

■風と革命軍

火の手に囲まれ、逃げ場所が無くなったグレイ・ターミナルの人々。

そこに爆発(突風)が巻き起こり、海岸へつながる道が出来て、
待っていたのはドラゴン率いる革命軍でした。

道を作ったのは明らかに革命軍の誰かの仕業で、その場にいたイワさんとくまの能力でもありませんから、
やはりドラゴンの能力ということになりそうです。
ローグタウンでドラゴンが来たときも似たような「風」が起きていたので、
風系の能力者で間違いはないように思います。

この国こそ世界の未来の縮図だ
いらぬ物を淘汰した世界に
幸せなどまっていない

ゴア王国は王族・貴族を頂点にした階級社会として描かれていますが、
階級分けに留まらず、入らぬ物を排除・隔離することが徹底されていました。

そのゴア王国をドラゴンは未来の縮図だと言います。
この世界全体の情勢はまだ詳しくわかってはいませんが、
パッパグが「長い年月が天竜人の権力を暴走させている」という話をしていました。

きっと、世界各地で権力の暴走が始まっていて、一部の権力の支配に苦しめられている人々を解放する、
自由を与えるというのが、ドラゴンの使命であり夢なんでしょうね。

で、ルフィは、

支配なんかしねぇよ
この海で一番自由な奴が海賊王だ
(52巻)

と言っています。
海賊と革命家。やり方はまったく違ってますが、
このモンキー親子が夢見る世界は同じなような気がしますね。

【参考】
ワンピース 「新世界」と「時代のうねり」に思い巡らせる
ワンピース ルフィの母親と革命家ドラゴンの話

■サボがあの日に船出した理由

サボがなぜ天竜人が来る最悪の日に船出しようとしたのか・・・。

とても気になっていたところでしたが、警備が薄くなったところを狙ったのが理由でした。
なるほど~。

で、サボは自由を探すために。そして、この国に人間を変えられてしまう前に海に出よう。
そんな想いで船出をするわけですが、天竜人の銃撃を受けてしまいます・・・。

うーん・・・。
天竜人の行動もヒドイと言うしかないのですが、このタイミングで船出をしてしまった、
サボにも何かモヤモヤ~とした気持ちを持ってしまいます・・・。

エースの「逃げない」気持ちも、サボの「自由になりたい」という気持ちもよくわかるんだけども、
歯がゆいというか、もうちょっと柔軟に生きる事ができていれば、二人の運命も・・・・と、
考えてしまうのは私だけかな。。

なんか、今回はしょんぼりしてしまう話でしたが、そろそろ過去編も終わりですね。
現在に戻ると、いろんな人たちが登場するはずですから、
引き続きアニワンは楽しみですね~。


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アニメ ワンピース 第501話 放たれた炎 グレイ・ターミナルの危機

2011年06月05日

はいっ、今週のアニワン感想です。

■ブルージャムの夢

火の手に囲まれたグレイ・ターミナル。
ブルージャムもなかなかの悪党海賊さんですが、遥かその上を行くゴア王国の国王。

ゴア王国の国王は、ブルージャムを貴族にすることを約束する代わりに、
今回の計画の実行を直接指示していました。
しかも、元々すべての罪を海賊に仕立て上げる事も計画の一部だったようで・・・。

この二人。古くからの知り合いのようですが、こんな単純な罠にひっかかってしまう程、
「貴族になること」はブルージャムにとっては魅力的なものだったのでしょうか。

■海賊貯金の行方

国王に裏切られ貴族になる夢が消えたブルージャム。

人間てのァ
おかしな生き物だな
不幸もどん底まで来ると笑っちまうよ

と、絶望に打ちひしがれていました。
そして、貴族に復讐するためエースたちの海賊貯金を狙います。

エースはルフィを守るため、その隠し場所を教えるのですが、結局、海賊貯金ってどうなったんでしょうか。
海に出た時のルフィもエースも「いい船」ではなかったので、二人が使えなかったのは間違いなさそう。

海賊貯金はエースとサボの宝という感じがするので、ルフィが使うのはちょっと違う気もしますけど、
もしブルージャムが生きていて「復讐」に使われたというのも・・・・。

実は海賊貯金がワンピースで・・・、なーんて妄想はしていませんが、
また大事なところで話に出てくる気もするんですよね~。

■サボとドラゴンと臭いと匂い

サボはエースとルフィを心配し必死に外に出ようとするのですが、なかなか出る事ができません。
そして、力尽き倒れていたサボのそばに来たのはあのドラゴンさん。

二人が交わした会話についての感想は↓の記事を参考にして欲しいと言いたいところですが、
アニワンしか見てない方にはネタバレになるのでご注意ください。

ワンピース ルフィの母親と革命家ドラゴンの話


で、今回コミックを読み返して気付いたのですが、サボの台詞、修正されてたんですね。
今まで気付いてませんでした。。

img006_20110605201339.jpg
ジャンプの時は「匂い」

img015_20110605201339.jpg
コミック60巻の時は「臭い」

実はWJの感想を書いたときに、この内容では「匂い」じゃなくて「臭い」が正しいんじゃないの?
とコメントを頂いていたんですよね。

確かにそのとおりで、良いニオイに使われるのが「匂い」
嫌なニオイに使われるのが「臭い」ですから、後者の方が日本語としては正しいわけで。

私的にはカタカナで誤魔化す感じで「ニオイ」にしておけば良かったんじゃないかなぁ、
と思っていましたけど、ちゃんと「臭い」に直されてるとは。。

■エースと覇王色の覇気

過去編に入ってからのエースには、あまりいい印象がなかったりします。
いきなりルフィにつばを吐くし、ルフィを見殺しにしようとするし、
挙句の果ては、サボと一緒にルフィを「殺そう」って言うし。

でも、ルフィから自分が死んで欲しくない、必要な存在だと思われ続けることで、
エースにもルフィを守ろう、決して死なせないという気持ちが生まれてきたわけです。

で、今回ルフィの命を守るためにはじめて覇王色の覇気を見せてくれました。
弟を守るために、無意識の中で出した強力な力・・・。

マリンフォード頂上決戦では、逆にルフィがエースを救うために覇王色の覇気を出し、兄を救っています。
あの時のルフィも無意識でしたが、二人ともお互い(兄弟)を守るため覇王色の覇気を使っていたという事ですね・・・。

覇王色の覇気にはまだまだ謎が多いですが、今のところ使えると分かっている人物は、
シャンクス、レイリー、白ひげ、ハンコック、ルフィ、エースの6人だったでしょうか。

もちろん、ロジャーやドラゴンあたりも使えていると思われるのですが、
この力の源って「大切な人を守る」という強い気持ちだったりする気もします。

シャンクスは仲間・友だちを守ろうという強い気持ちがあるし、
白ひげは家族を守りたい気持ちが強いです。
ハンコックは好きな人・・・、愛に生きる人なのかも知れません。。

何か血筋的なことが前提にありそうですけど、大切な人を守ろうとする強い気持ちが、
覇王色の覇気を目覚めさせ、強くしてるんじゃないかなと思うわけです。

だから、そういう気持ちがなさげな黒ひげとかドフラミンゴとかには、
才能があっても身に付けられない力なんじゃないかなぁ、、とふと思いました。

というところで今週の感想は終わり。

エーース!!

ワンピース ルフィの母親と革命家ドラゴンの話

2010年09月17日

ワンピのない1ヶ月、皆様は如何お過ごしでしょうか。
ジャンプを読んでも、期待の新連載が始まっても、何か物足りないと感じる人も多いでしょう。
やっぱり、ワンピがないと・・・・、
そんなあなたの埋め合わせに少しでもしてもらえらばうれしいな、そんな話です。

以下はジャンプ最新号の内容を含んでいます。

■ルフィの母親の謎

ルフィの母親。
物語中盤の今でも、名前も存在も未だに明らかにされていません。
それどころか、作中ではルフィの母を連想させる台詞すら出てきていないのです。

フーシャ村の村長の「ダダンはこれを知っとるのか(45巻)」からダダンがルフィの母親説もありましたが、
59巻のエースとルフィの過去編で二人の育ての親だった事が明らかになりました。

母親についてはこのまま触れられる事無く物語が終了してしまうのか。それとも後半で鍵となる人物なのか。
気になるところですが、今後(過去編を含めて)登場すると考えたほうがきっとおもしろく読めるはず。

ということで、母親の人物像を探っていきますが、まずは父親であるドラゴンを振り返る必要があります。

■ドラゴンという男

思えば、ドラゴンが初登場したのは12巻の「伝説は始まった」、
ルフィの父親であることが判明したのは45巻の「びっくり箱」です。
そして、これまで革命軍の仲間にすら素性を明かさなかったドラゴンですが、
頂上戦争後にその正体(フルネームとガープ・ルフィとのつながり)が全世界に知れ渡ります。

得体の知れんボスが血の通った"人間"だったと
安心したようだ(第593話)

ドラゴンが「安心したようだ」と言うように、周りの仲間はその話を聞きながらすこし嬉しそうな表情をします。
以前は、勝利を喜ぶ兵士に「勝利を喜ぶな!戦争だぞ!(45巻)」と一喝する場面もありました。

ドラゴンに怒られていた人
ん?この怒られている奴見覚えが・・・
ズーム↓↓

ドラゴンに怒られていた人をズーム
この頭とゴーグルは・・・

 ドラゴンのそばで笑う同士
お前かよ!!
良かったね、クビにされなくて(笑)
(第593話)

10年前のゴア王国では多くの人々を救い、革命への参加を呼びかけていたので、
仲間たちの多くはドラゴンに救われた経験があるか、彼の意志に明確に賛同した者達なのでしょう。

世界政府からは世界最悪の犯罪者のレッテルを貼られても、
仲間からの信頼は相当厚いようだし、ルフィと同じように人を惹き付ける力がありそうです。

■ドラゴンの過去

ドラゴンの一番古い過去が描かれたのは0巻のロジャー処刑に立ち会う場面です。
しかし、なぜこの場にいたのか、このとき何を想っていたのかを読み取る事はできません。

偶然居合わせたのか、興味本位だったのか、それともロジャーと関わりがあるのか・・・
興味深いのは顔のマークがなかった事です。

ワンピース0巻 顔のマークがないドラゴン
ロジャーの処刑に何を想うのか(0巻)

もし顔のマークが「革命の志や誓い」を意味するものなら、
この時点ではまだ革命活動を始めていなかった可能性が高そうです。

そもそも、ドラゴンが革命家になる前は何をしていたのかも謎です。
最近まで、顔が割れても素性が分からない男だったわけですから、海兵だった可能性はほぼゼロでしょう。
ルフィに対しては「海賊か・・・それもいい」とつぶやいていたので、海賊だった可能性も低そう。
じゃあ、フーシャ村で悶々と暮らしていたのかといえばロジャー処刑の日にローグタウンにいたのだからそれも違う・・・

ONEPIECEでドラゴンに当てはまりそうな職業を探すと「冒険家」が当てはまりそうな気がします。
そう、タイヨウの海賊団を作り、奴隷だったハンコックを救った「フィッシャー・タイガー」と同じ職業です。
天竜人から奴隷を解放するというのも、今のドラゴンの革命と重なる部分がありますし・・・
まぁ、この辺は長くなりそうなので、別の機会に書きたいと思います。

話がそれましたが、ドラゴンの過去を簡単にまとめると、

22年前以前 ドラゴン誕生(ゴア王国の生まれ、年齢不詳)
22年前 ロジャーの処刑にいた。顔のマークはない。
22~18年前 ドラゴンとルフィの母親との出会い。
17年前 ルフィ誕生(ルフィはフーシャ村生まれ。)
17~11年前 ルフィの元から両親とも姿を消す。
10年前 ゴア王国で人々を救う。世界各地で同志集め。イワさんとくまがいた。顔のマークあり。
5~6年前 世界会議でドラゴンが危険視される。
現在 ルフィをローグタウンで見送る~バルティゴで各地の革命を指揮
今後 幹部召集。活動本格化?

こんな感じでしょうか。(青字はまだ分かっていない予想部分です。)

■ルフィの母親とは

重要だと思うのは青字の部分。ルフィが生まれる17年前の前後に何が起きたのかです。

・ドラゴンとルフィの母親との出会い
・ルフィの出産
・両親がルフィのもとから姿を消す
・ドラゴンが革命活動を志す事件

これらの出来事があるはずなのですが、実はその辺を匂わす場面がありました。
過去編でのドラゴンとサボのやりとりです。

(サボ)
おれは貴族に生まれて恥ずかしい!

(ドラゴンの心の声)
とうとう子供にコレを言わせるのか
ゴア王国!

サボの言葉とそれを聞いたドラゴンの表情
サボの言葉を聞き
ドラゴンは相当驚いています・・・(第586話)

口には出しませんが彼の怒りはゴア王国へ向かっています。
つまり、過去にゴア王国がサボと同じ言葉を別の誰かに言わせた事をドラゴンは思い出しているわけです。

わかるとも おれもこの国に生まれた
しかし まだおれにはこの国を変えられる程の力がない

続けてドラゴンが話したこの部分は、革命を志したきっかけがゴア王国にあることを意味しています。

そして、「サボの言葉」と「ゴア王国を変える力が欲しい」。
これを繋ぎ合わせて考えると、サボと同じ言葉を発した人物はドラゴンの愛した人、
つまりは、ルフィの母親ではないか
と思わされる・・・。
もしかして、ルフィの母親はサボと同じゴア王国の貴族ではないのか・・・、と。

過去編にはさらに気になる場面があって、ゴア王国の国王の顔が隠されていました。

謎の人物、ゴア王国の国王
吹き出しで、顔が隠される謎の人物(第586話)

おそらく、再び登場する重要人物だからなのだと思いますが、
もし、ルフィの母親が貴族でゴア王国の王女だったとすれば、
ルフィの(母方の)祖父にあたる人物になるので、顔が隠されていたのも納得できます。

ゴア王国の王女と一般市民であるドラゴンが出会いルフィが生まれる。
しかし、それを許さなかったゴア王国(貴族社会・隔離社会)の「自由とは反対の何か」に、
王女は追い詰められ、サボと同じ言葉を残してこの世を去らなければならなかった・・・。

この国こそ世界の未来の縮図だ
いらぬ物を淘汰した世界に
幸せなどまっていない


いつの日か必ずおれはこの世界を変えてみせる
こんな国にも子供達は生まれてくるのだ(第587話)

ゴア王国はドラゴンが愛し、ルフィの母親となった王女すらいらぬ物として淘汰してしまったのでしょうか・・・

それに、ドラゴンの言葉からは「この国の子供達の未来のため戦っている」意志が伝わってきますが、
その中には、子を想う母親の意志も内在しているような気がしています。

■あとがき

母親のエピソードとしてはありきたりな感じはしますが、
これまでの話の流れには合っているのかなと勝手に思ってます。

死んでしまったことが前提になっていますが、まだ生きているかもしれませんし、
あくまでも妄想の一つということで・・・

あと、ルフィの性格は常に楽観的、能天気、深く考えずにすぐに行動に移すタイプですよね。
(2年後はどうなってるのか、分からないけど。)
一方、ドラゴンは慎重で、計画的で、相当用心深いタイプのように感じます。
ルフィとドラゴンの性格は正反対・・・、ということはルフィが似たのは母親の方なのかな・・・、と思ったり。

ルフィのお母さん。
貴族でありながら、人を差別せず、誰にも平等に接する明るい人だったらいいなぁと思うなー。

終わり。


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ワンピース 「革命の灯」と革命軍の出会い、そして交錯する「Dの意志」

2010年07月27日

第593話「NEWS」の感想の続きというか革命軍とDの意志についてです。

ジャンプの感想はコチラです。
ワンピース 第593話 レイリーの提案とルフィのNEWSとは一体何?

以下、ネタバレになりますので、ジャンプを読んでいない方はご注意ください。

■ロビンを守ってきた「Dの意志」

ロビンは「革命の灯」と革命軍から呼ばれていたようです。
そして、10年前から革命軍は「世界で戦った国 オハラ そのたった一人の生き残り」として探し、
見つけたら「政府の手から全力で保護する事」が命じられていました。
命じたボスはもちろん、ルフィの父、革命軍総司令官「モンキー・D・ドラゴン」

正体がバレてしまったドラゴン
ドラゴンの正体を知り、
何かうれしそうにする仲間たちが良い。

ロビンはこの事実を知って「フフ・・・おかしな運命ね」と笑っていますが、
これは(尾田さんによって)入念に練られた素敵な運命だと思います。

ルフィはアラバスタで敵だったロビンを実にあっさりと仲間にします。
ロビンの理由は「帰る場所がないから責任をとって」でした。
それに対してルフィは「いいぞ」と即答し、この笑顔!

ロビンを仲間にするときのルフィの笑顔
ルフィ最高!

当然ルフィはロビンの過去も知りませんでしたし、仲間入りを認めたのは彼の「直感」だと思います。
そして、大切な仲間の一人となったロビンを守るため、
ルフィと麦わらの一味はその後ずっと戦い続けてきました。

一方、ドラゴンは革命という「使命感」の中でロビンと繋がりを持ちたいと考えています。
モンキー・D・ルフィとモンキー・D・ドラゴン、この親子は立場も目的も異なるのに、
「ロビンを守る」という意志は偶然にも共通していたことになります。

うん、これはまさしく「Dの意志」
Dの意志がオハラの生き残りであるロビンを守らせているのだと思わさせられるのです。

20年前滅びたオハラから、ロビンを救い未来へ託したのも「ハグワール・D・サウロ」でした。

ロビンを守るために戦ったサウロ
サウロのやさしさ、最高!

ロビンは生まれてからずっと「Dの意志」によって守られ、
今も昔も「Dの意志」によってその運命は導かれているかのようです。

「革命の灯」
「革命の灯」という表現もなかなか意味深だと思いました。
ロビンをポーネグリフ解読や古代兵器復活のための道具として考えているのではなく、
消えかけている小さな炎を消してはならない、
守り育てて「革命の大きな炎」にしたいという想いがあるように感じたからです。

ドラゴンの考えの深い部分は分かりませんが、
海賊であるルフィに対してはこう言って送り出しています。

ルフィを送り出すドラゴン
まるでやり方は違ってもたどり着く先は同じだと、
言っているかのよう。

10年前のゴア王国では、「自由の為 共戦う意志のある者はこの船に乗れ!!」と、
個人の意志での革命軍への参加を求めていました。
エニエス・ロビー戦後にロビンが麦わら一味に入り、革命軍も居場所を把握できたはずですが、
無理にロビンを奪おうとしていないところを見ても、ドラゴンは個人の意志を優先する人物のようです。

■ロビンとドラゴンの出会い、革命軍の今後

ルフィの事件の新聞の読んだロビンは微笑んでいましたが、
やはり新聞にはルフィの「ごめん、もう少しだけ(強くなるための)時間がほしい。
だから急いで集合しなくても大丈夫だ。」
というメッセージがあったのだと思います。
それをロビンは理解し、微笑んで…、ドラゴンに会いに行く事を決意する気がしています。
そして、ロビンとドラゴンが何を話すのか。(会うと決まったわけではありませんが。)
う~ん、興味深すぎます・・・・

今後の革命軍について、ドラゴンの台詞。

近い内に世界中に散る幹部達を一度集める必要がある
"白ひげ"の死で世界の風向きも政府の体制も大きく変わる
――お前には「くま」の身に起きたことも話しておきたい

ドラゴンの革命活動がついに「白ひげの死」によって大きく動き出しそうです。
前に書いた「時代のうねり」「ドラゴンが軍を動かす時」も近づいているように思います。
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気になるのは幹部のメンツと革命軍の戦力がどれ程のものか。
今のところ幹部で判明しているのは「くま」と「イワさん」の二名だけ。(イナズマも幹部かな?)
二人とも七武海級の強さを持っている人物なので、
幹部が人数がどれくらいいるのかが革命軍の総戦力を知る上でも重要になってきそうです。
もしかすると、今まで登場したキャラの中にもいるのかもしれませんし。。

それに「政府の体制も大きく変わる」という点も気になります。
王下七武海が解散し、パシフィスタを中心とした新しい組織ができるのかなーと思っていますが、
世界の変化にあわせて、革命軍も変わらなければならないと考えているようですね。

最後にドラゴンについてですが、何か急に顔が怖くなったというか凛々しくなったというか
本気モード!に入ったなと思いました。
くまの件はまったく予想できませんが、ドラゴンと革命軍の動きは今後も大注目ですね。


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ワンピース 第586話 王国の表と裏、そしてサボが感じた「匂い」

2010年05月31日

先週のジャンプの最後の予告にワンピが無かったので心配していましたが、
無事掲載されていました。良かったー。

ジャンプ26号、ONE PIECE ワンピースの感想です。
(ワンピース以外の感想は別記事で)

以下、ネタバレになりますので、ジャンプを読んでいない方はご注意ください。

■■前回の感想次回の感想■■

【タイトル】
第586話 悪臭のする町

【扉絵】
なんと!?スモーカーとヒナ嬢がデートですか!

スモーカーとひな
いや、、ただの酔っ払いに絡まれているだけ?(笑

横にいるラクダはアラバスタにいた「まつげ」っぽいですねー。

【本編】
いきなり「おれァ貴族に生まれたかった」とぼやくブルージャム。
海賊なのに平穏を求めるとは、百計のクロさんを思い出しますね。

ブルージャムはルフィとエースがサボに近づかないように約束させ、「サボの事」は忘れろと二人に話します。

あいつの事は忘れてやりな
それが優しさってモンだ…
大人になりゃわかる

一応、ブルージャムは子供の気持ちは理解してはいるようですが、仲間には冷たい人間なんでしょうね。
で、ルフィとエースはある仕事の手伝いをさせされることに。

一方、サボは高町の検問所を「金」で通過し家に戻るわけですが、この親子の関係が・・・
サボは5歳で家を出て、10歳になって家に帰ってきましたよね。
両親としては5年間も息子の生死が分からなかった状態ですが、、
母親の第一声「まー!!サボ!!帰ったのね 大きくなって」

そして、すでに「ステリー」という養子がいて、その理由を「お前が人生を失敗しても…あーいや喋りすぎたな…!!」
と本人の前で(故意に)漏らす父親。

2010_0531blog20013.jpg
養子のステリー。
顔から彼の性格が溢れ出てますね。。

う~ん、この辺は貴族がいかにヒドイ人間だという演出なんでしょうか。

そもそも、父親はサボの事を「こんな頭の悪い息子をもってしまう不幸」と言って、
しかも養子もいるのになぜいまさらサボを連れ戻そうとしたんでしょうか?
血筋を大切にしているようにも見えないし、いずれサボを捨てるつもりですよね。

父親はサボを連れ戻すことで、貴族として在りたい自らを不幸にして、サボも自由を奪われて不幸になって…
貴族の考えることはよく分かりません。。

で、サボの弟(ややこしい…)ステリーはグレイターミナルを燃やす計画がある事を話します。

世界政府の「視察団」東の海を回っている
・ゴア王国には3日後
・その船に世界貴族"天竜人"が乗っている
・ゴア王国の王族は気に入られようと汚点を焼き尽くす事にした

世界政府の「視察団」がどういうものかは興味深いですね。
さすがに五老星は乗っていないと思いますが、スパンダインあたりは絡んでいそう。
それに、大将一人くらい引き連れての海軍の護衛はありそうですね。

あと、「東の海を回っている」で、ふと「アーロンの支配」は問題なかったのかなと思いましたが、
アーロンがココヤシ村に来たのは8年前でした。今は10年前なので関係ないですね…

計画を知ったサボはまた家出をしてしまいます。
父親は「高町からはそう簡単に出られん!!!」と言っていますが、
5歳のサボは逃がしてしまったんですよね。でも5年前はどうやって町を出たんでしょうね。

サボはこれから起きる惨事を町の人々が知っているのに、
いつもと変わらない様子を見て怒りのような感情がこみ上げて来る。

エース…!ルフィ…!この町はイカれてる…!!
これから人が死ぬといってもメシを食い…!勉強しろと言う
ゴミ山から逃げ ろ!!
この国の人間達は今夜…!
国の汚点を焼き捨てる気なんだ

ちなみにサボとエースは、ルフィを「殺そう」としてましたよ!
それに二人の悪事の結果、ポルシェーミは船長に殺されてしまいましたよ!!
と、一応つっこんでおきます。。。
ともかくサボは二人に、この計画の事を知らせようと必死に走り回ります。

一方、ブルージャムから計画の内容を聞かされたエースとルフィも当然、計画反対!
結局、また捕まってしまう二人ですが、ブルージャムが…

ブルージャムのお目当ては海賊貯金
狙っていたのは3人の「海賊貯金」!!
奪った金は利子をつけて返せよってことでしょうね。

そして深夜、グレイターミナルから火の手が上がって、
ダダンがいるコルボ山からも見えるほど火事は大きくなっています。

ブルージャムはこの計画で国王から称号をもらって「貴族」になる約束をしていましたが、
火事の犯人にさせられてしまったようです。
最後の「国王~~~~!!」と叫んでる場面が空しいですね。。

あれ??
でも、ここでブルージャムが死んでしまったとなると、海賊貯金は無事だったんでしょうか、
それとも火事で一緒に燃えてしまったのか。行方が気になりますね。

サボは外に出ることはできなかったようです。
「エ~~ス!!ルフィ~~!!逃げろォ~~!!」と門の外に向かって叫ぶサボ。

そして、軍人に投げ飛ばされたサボに「どうした…少年」と声をかける謎の男が突如現れる。
その男に向かって、サボは、

この町はゴミ山よりイヤな匂いがする
人間の腐ったイヤな匂いがする
ここにいてもおれは自由になれない
おれは貴族に生まれて恥ずかしい

と訴えます。
サボが登場してから彼の気持ちに入り込めない部分があったのですが、
「匂い」という言葉で、サボの行動が少し理解できた気がしました。
5歳では早過ぎると思った家出も、サボには「考え」があったわけではなく、
貴族や周りの「匂い」が感覚的に嫌だったんでしょうね。
それに最後の「おれは貴族に生まれて恥ずか しい」という部分も
「鬼の子」として生まれた運命を持つエースと重なってくるものがありますね。

で、サボの悲痛な叫びを聞いた男はなんと、ドラゴン!!

2010_0531blog20026.jpg

とうとう子供にコレを言わせるのか…!!ゴア王国

わかるともおれもこの国に生まれた
しかしまだおれにはこの国を変えられる程の力がない…!!

ドラゴンの「コレ」はサボの言葉そのものを指していると思いますが、驚きを見せるところが何か意味深ですね。
ゴア王国には深い因縁がありそうだし、革命活動を始めたきっかけはゴア王国にありそうです。
そして、さらにドラゴンの背後から現われたのは、、

ドラゴンとイワンコフ
ティブルわよっ!!って、
足がやけに細いですが、イワさん??

天竜人に続いて、この過去編でドラゴンも登場ですか!?
かなり話が広がってきましたね。。

ドラゴンの分かっている過去と言えば、22年前のロジャー処刑に立ち会っていた事(0巻)と
6年前の世界会議で世界政府に危険視され始めていたこと(16巻)くらいでしょうか。

ドラゴンとイワさんらしき人が一体何をしようとしているのか。
まだ国を変える力がないと言っているので、戦争を起こすわけではないとすると、
天竜人に対して何か事件を起こす気でしょうか?

それに、ドラゴンと言えば、、
ローグタウンでルフィの旅立ちを救った「雨」と「雷」
ドラゴンと雨

そして、突如巻き起こった「突風」
ドラゴンと突風

22年前のロジャー処刑の日も「雨」…
シャンクスとドラゴン

二つの「雨(雷)」は「ロジャーの死(大海賊時代の始まり)」と「ルフィの伝説が始まり」
強く印象付けるためのものだと思いますが、「突風」は怪しいですよね。
ドラゴンがどんな力を持っているのか、ここで少し分かるといいですね。

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うォォー。ついに映画のDVD/Blu-rayが出ますね!!
8月27日発売!!ちょっと先ですが、これは楽しみだ。。
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■■前回の感想次回の感想■■

以下は、他ブロガーさんの感想です。
【キャまの本屋】さん
『ワンピース』垣間見る世界の闇!?少年は絶望の叫びを上げあの男が立ち上る!!

【いけさんフロムFR・NEO RE】さん
「ONE PIECE」~グレイターミナルの悲劇!腐った人間の匂いがしてくる…!!