2011年06月12日
■ダダン一家と「逃げない」
エースとルフィのピンチに現れたのはダダン達でした。
ここは逃げるが勝ちと、真っ先に逃げようとするダダンですが、
エースが「おれは逃げない」とその場を去ろうとしません。
このエースの「逃げない」姿勢は、彼らしくもあるのですが、
弱点のような気もして、とても歯がゆい気持ちになります。
ルフィがポルシェーミに捕まった時も同じような事があったし、
スペード海賊団として名乗りを上げた時も、白ひげから逃げようしませんでした。
頂上決戦で赤犬の挑発に乗ってしまった時も、「許さない」というよりも、
白ひげをバカにする奴からは逃げないという気持ちだったのかも知れません。
このエースの逃げない姿勢の詳細は来週分かるはずなので、
今回はこの辺までにしておきますが、エースの結末を考えると、
とても複雑な気持ちになってしまうんですよね。。
■ダダンとエース
結局、エースを放っておけずダダンもその場に残ることに。
ダダンは初めエースの事を「見離している」「憎まれっ子世に憚る」「鬼の子だよ」と陰口をたたいていました。
エースはその事を聞いていたので、ダダンを信頼できなかったでしょうし、きっと嫌いだったはず。
でも、この時ダダンはエースのピンチに駆けつけ、エースの命を守ろうと一緒に戦ってくれました。
エースの最後の言葉。
ダダンの一連の行動を見れば、エースが「あんな奴」と言った意味も、そうだお前いつかダダンに会ったら
よろしく言っといてくれよ
何だか死ぬとわかったら
あんな奴でも懐かしい
(59巻)
「懐かしい」と言った気持ちも良くわかりますよね。
■風と革命軍
火の手に囲まれ、逃げ場所が無くなったグレイ・ターミナルの人々。
そこに爆発(突風)が巻き起こり、海岸へつながる道が出来て、
待っていたのはドラゴン率いる革命軍でした。
道を作ったのは明らかに革命軍の誰かの仕業で、その場にいたイワさんとくまの能力でもありませんから、
やはりドラゴンの能力ということになりそうです。
ローグタウンでドラゴンが来たときも似たような「風」が起きていたので、
風系の能力者で間違いはないように思います。
ゴア王国は王族・貴族を頂点にした階級社会として描かれていますが、この国こそ世界の未来の縮図だ
いらぬ物を淘汰した世界に
幸せなどまっていない
階級分けに留まらず、入らぬ物を排除・隔離することが徹底されていました。
そのゴア王国をドラゴンは未来の縮図だと言います。
この世界全体の情勢はまだ詳しくわかってはいませんが、
パッパグが「長い年月が天竜人の権力を暴走させている」という話をしていました。
きっと、世界各地で権力の暴走が始まっていて、一部の権力の支配に苦しめられている人々を解放する、
自由を与えるというのが、ドラゴンの使命であり夢なんでしょうね。
で、ルフィは、
と言っています。支配なんかしねぇよ
この海で一番自由な奴が海賊王だ
(52巻)
海賊と革命家。やり方はまったく違ってますが、
このモンキー親子が夢見る世界は同じなような気がしますね。
【参考】
ワンピース 「新世界」と「時代のうねり」に思い巡らせる
ワンピース ルフィの母親と革命家ドラゴンの話
■サボがあの日に船出した理由
サボがなぜ天竜人が来る最悪の日に船出しようとしたのか・・・。
とても気になっていたところでしたが、警備が薄くなったところを狙ったのが理由でした。
なるほど~。
で、サボは自由を探すために。そして、この国に人間を変えられてしまう前に海に出よう。
そんな想いで船出をするわけですが、天竜人の銃撃を受けてしまいます・・・。
うーん・・・。
天竜人の行動もヒドイと言うしかないのですが、このタイミングで船出をしてしまった、
サボにも何かモヤモヤ~とした気持ちを持ってしまいます・・・。
エースの「逃げない」気持ちも、サボの「自由になりたい」という気持ちもよくわかるんだけども、
歯がゆいというか、もうちょっと柔軟に生きる事ができていれば、二人の運命も・・・・と、
考えてしまうのは私だけかな。。
なんか、今回はしょんぼりしてしまう話でしたが、そろそろ過去編も終わりですね。
現在に戻ると、いろんな人たちが登場するはずですから、
引き続きアニワンは楽しみですね~。
楽しみだー!